長崎の老舗呉服卸売業者が破産申請へ、負債総額は3億5000万円
東京商工リサーチ長崎支店は13日、長崎市に本拠を置く呉服卸売販売業者の京生苑とまつき苑京呉服の池田が破産申請の準備に入ったと発表しました。両社の負債総額は合計で約3億5000万円に上り、地域経済に衝撃を与えています。
創業から約80年、関連会社設立で事業拡大も
京生苑は1947年に創業し、長年にわたり呉服の卸販売や不動産賃貸事業を手がけてきました。2000年4月には関連会社としてまつき苑京呉服の池田を設立し、販売部門を移管することで事業の効率化を図りました。両社は長崎市と鹿児島市で計2店舗を運営し、地域の呉服市場を支えてきた歴史があります。
新型コロナ禍が追い打ち、需要低下で業績悪化
しかし、近年は新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻な影響を及ぼしました。卒業式や成人式などの行事が規模縮小されたことで、呉服の需要が大幅に低下。これに加え、伝統的な和服離れの傾向も重なり、業績が低迷を続けていました。同支店の分析によれば、これらの要因が資金繰りを悪化させ、破産申請に至ったと見られています。
このニュースは、伝統産業が直面する課題を浮き彫りにしており、地域経済の再編を促す可能性があります。今後、両社の従業員や取引先への影響が注目されます。