NY原油先物が反発、終値96ドル台に 中東情勢緊迫で供給不安が高まる
2026年3月18日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所における原油先物相場は反発し、指標となる米国産標準油種(WTI)の4月渡しが前日比2.71ドル高の1バレル=96.21ドルで取引を終えました。高値圏での推移が続く中、イランによるペルシャ湾岸諸国への攻撃が継続しており、供給不安の高まりから買い注文が優勢となっています。
中東情勢の緊迫化が相場を押し上げ
中東情勢を巡っては、イランと交戦する米国が同盟国に対してホルムズ海峡での護衛強化を呼びかけています。しかし、欧州主要国の一部は慎重な姿勢を示しており、事態の長期化も意識される状況です。このような地政学的リスクが、原油市場に大きな影響を与えています。
アラブ首長国連邦(UAE)の石油施設などがイランの攻撃によって被害を受けているとの報道も相次いでいます。さらに、要衝であるホルムズ海峡周辺では航行の混乱が続いており、これらの要素が相場を押し上げる要因となっています。
供給不安が買い優勢の背景に
原油市場では、中東地域における供給不安が強く意識されています。具体的には以下の点が挙げられます:
- イランによる継続的な攻撃が、ペルシャ湾岸諸国の石油生産に影響を与える可能性
- ホルムズ海峡周辺の航行混乱が、原油の輸送ルートに懸念を生じさせていること
- 米国と欧州諸国の対応の違いが、事態の先行きを不透明にしていること
これらの要素が重なり、投資家の間でリスク回避的な動きが強まっており、原油先物への買い注文が優勢となっています。市場関係者は、今後の情勢展開に注視する姿勢を強めています。
今後の見通しと市場の反応
現在の相場動向は、中東情勢の緊迫化に大きく依存しています。もし攻撃がさらにエスカレートしたり、ホルムズ海峡の航行がより深刻な混乱に見舞われたりした場合、原油価格はさらに上昇する可能性があります。
一方で、国際社会による外交努力や緊張緩和の動きが出てくれば、相場は落ち着きを取り戻すことも考えられます。いずれにせよ、地政学的リスクが原油市場に与える影響は大きく、今後の展開が注目されます。



