NY原油価格が一時1バレル105ドル台に急騰 供給懸念が市場を揺るがす
2026年4月13日、米ニューヨーク商業取引所において、原油価格の重要な指標である米国産WTI原油の先物価格が一時的に前営業日の終値から9%を超える急騰を見せ、1バレルあたり105ドル台に達した。この急激な上昇は、米国とイランの間で行われていた停戦協議が合意に至らなかったことを受けたもので、エネルギー市場に大きな波紋を広げている。
米イラン停戦協議が決裂 ホルムズ海峡封鎖へ
米国とイランは4月11日からパキスタンの首都イスラマバードにおいて停戦協議を実施していたが、重要な合意点に至らず交渉は決裂した。これを受け、トランプ米大統領は12日、ソーシャルメディアを通じて、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡に出入りする船舶について、米海軍が「封鎖するプロセスに着手する」と表明した。
さらに米中央軍は、イランの港に出入りする全ての海上交通について、4月13日午前10時から封鎖を開始すると正式に発表。この措置は、中東地域における原油供給ルートに直接的な影響を与える可能性が高い。
原油価格の高騰背景 供給懸念が長期化
原油価格の上昇傾向は、米国とイランがイスラエルを攻撃した2月末以降続いており、4月10日の終値時点では攻撃開始前と比較して4割以上の高騰を記録していた。今回のホルムズ海峡の事実上の封鎖は、こうした上昇傾向に拍車をかける要因となっている。
市場関係者は、以下の点を指摘している:
- ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約3分の1が通過する重要な水路
- 封鎖措置が長期化すれば、グローバルな供給不足が懸念される
- 地政学的リスクの高まりが投資家心理を圧迫
専門家によれば、供給を巡る懸念が解消されない限り、原油価格の高止まり状態は継続する可能性が高いという。今後の動向としては:
- 米イラン間の外交交渉の進展
- ホルムズ海峡封鎖の実際の実施状況
- 代替輸送ルートの確保可能性
これらの要素が原油市場の方向性を決定づけることになる。エネルギー価格の変動は、世界経済全体に波及効果をもたらすため、各国政府や中央銀行の対応も注目される。



