NY原油価格が再び100ドル超え、供給混乱が深刻化
2026年3月19日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所における原油先物相場が続伸し、指標となる米国産標準油種(WTI)の4月渡し価格が一時、1バレル=100ドルの大台を超えました。これは3月16日以来の高値更新であり、市場の緊張感が一段と高まっています。
米国とイランの交戦激化が供給不安を煽る
米国とイランの交戦が激化する中、エネルギー供給の混乱が深刻化するとの懸念が強まっています。具体的には、米国とイスラエル側が世界最大級のイラン南部の天然ガス施設を空爆し、これに対しイランがアラブ首長国連邦(UAE)などの石油・ガス施設への報復攻撃を警告したと報じられました。この動きにより、中東地域におけるエネルギーの供給不安が急激に高まり、原油価格の上昇圧力となっています。
その後、米メディアがトランプ米大統領は現時点ではさらなるインフラ施設への攻撃を望んでいないと報じたことで、価格上昇が一服する場面も見られました。しかし、終値は前日比0.11ドル高の1バレル=96.32ドルと、依然として高水準を維持しています。
米副大統領が石油業界と緊急会談を予定
エネルギー価格の高騰対策を協議するため、バンス米副大統領らは石油業界の関係者と3月19日にも緊急会談を行う予定です。この会談では、供給不安の緩和策や価格安定に向けた具体的な対策が話し合われる見込みです。米国政府がエネルギー市場の混乱に対処する姿勢を明確に示すことで、市場の落ち着きを取り戻すことが期待されています。
全体として、地政学的リスクの高まりが原油価格に直接的な影響を与えており、今後の米国とイランの関係動向や中東情勢が市場の鍵を握るとみられています。投資家や業界関係者は、供給チェーンの安定性と価格動向に注視しています。



