双日、豪州からのレアアース輸入量を拡大 新鉱山開発も検討へ
双日、レアアース輸入拡大と新鉱山開発を検討

双日、豪州からのレアアース輸入を強化 供給網の多角化を推進

総合商社の双日は2026年3月13日、オーストラリアから輸入するレアアースの取扱品目と供給量を拡大する方針を正式に発表しました。中国による輸出管理強化が続く中、重要な鉱物資源の安定確保に向けた戦略的な動きとして注目を集めています。

輸入品目の大幅な拡充と供給量の増加

双日は独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で設立した会社を通じて出資している豪州のレアアース大手、ライナス社と新たな契約を更新しました。これにより、取引量の増加が実現することになります。

同社は昨年10月から、豪州で産出された重希土類に属するレアアース2種類の輸入を開始していましたが、今回さらに「サマリウム」「イットリウム」「ルテチウム」「ガドリニウム」という4種類の中重希度のレアアースを追加します。これらの新規品目の輸入は、今年4月から6月にかけて開始される予定です。

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今回の契約更新により、ライナス社が生産する中重希度のレアアースの最大75%が日本向けに出荷される見通しとなり、日本のレアアース供給における豪州産の割合が大幅に向上することが期待されています。

新規鉱山開発に向けた具体的な検討を開始

さらに双日は、ライナス社と共同で新たなレアアース鉱山開発の可能性を探る運営委員会の設立に合意したことを明らかにしました。この委員会では、既存鉱山の拡張計画や、オーストラリア内外における新規鉱山開発に向けた本格的な調査が行われることになります。

レアアースは、電気自動車のモーターや風力発電機、スマートフォンなど、現代の先端技術に不可欠な素材として知られています。しかし、その供給の大部分を中国に依存している現状から脱却することが、日本の産業界にとって重要な課題となっていました。

中国依存からの脱却を目指す国家的な動き

レアアースをめぐっては、中国が輸出管理を強化しており、国際的な供給確保が大きな課題となっています。双日の今回の発表は、こうした状況に対応するための具体的な一歩として位置づけられます。

政府も「脱・中国依存」を掲げており、アフリカでの鉱山開発支援など、多角的な供給網の構築を進めています。双日の動きは、こうした国家的な戦略と連動した民間企業の取り組みとして評価されるでしょう。

双日は今後も、レアアースの安定供給に向けた取り組みを強化し、日本の産業競争力の維持・向上に貢献していく方針です。新たな鉱山開発の検討が具体的なプロジェクトに発展するかどうかが、今後の注目点となるでしょう。

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