石油元売り大手の出光興産とコスモエネルギーホールディングス(HD)は12日、2026年3月期決算を発表した。緊迫する中東情勢で原油価格が高騰し、両社の最終的なもうけを示す純利益は前年を大きく上回った。
出光興産の決算概要
出光興産の26年3月期の売上高は8兆1058億円(前年比11.8%減)、純利益は1719億円(同65.2%増)だった。備蓄する原油の在庫評価影響を除いた実力値ベースの純利益は1923億円(同675億円増)となった。
原油価格の高騰で仕入れと販売の時間差による利益がプラスに転じたことにより、当初の予想より473億円上ぶれた。
コスモエネルギーHDの決算
コスモエネルギーHDの26年3月期の売上高は2兆3456億円(前年比9.2%減)、純利益は876億円(同42.1%増)だった。同社も原油高の恩恵を受け、在庫評価影響を除いた実力値ベースの純利益は1023億円と、前年から大幅に増加した。
今後の見通し
両社は27年3月期について、原油価格の高止まりを想定し、供給コストの増加分を製品価格に転嫁する方針を示した。出光興産の酒井則明社長は会見で「中東情勢の先行きは不透明だが、安定供給を最優先に取り組む」と述べた。
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