愛知県は、県内のがん治療の中核を担う県がんセンター(名古屋市千種区)の建て替えに向けた費用を盛り込んだ2026年度補正予算案を発表しました。この補正予算案には、27~28年度の債務負担行為も含め、設計費や土木調査費などに約8億4700万円が計上されています。病院棟や研究棟などの基本設計は2026年度から着手し、2034年度の完成を目指します。
補正予算案の詳細
補正予算案は、15日に開会予定の県議会6月定例会に提出されます。可決されれば、民間事業者から設計案を募り、2027年1月ごろに契約を結ぶ方針です。基本設計は2028年度初めまで1年半かけて行われます。総工費は現時点では未定です。
がんセンター整備計画
がんセンターの整備については、県が2025年3月に基本計画を策定済みです。新病院棟の延べ床面積は5万200平方メートル、新研究棟は9800平方メートルとなる予定です。大村秀章知事は1日の会見で、病院棟など築30年を超える建物の老朽化が課題であると指摘し、「今からしっかり準備したい」と述べました。
発注方式の見直し
人手不足や資材高騰により大型工事の推進が困難な状況を踏まえ、県は事業計画の一部を見直しました。従来のPFI方式(設計・施工から維持管理まで一括発注)から、病院棟、研究棟、飲食売店、電気空調の整備を個別に発注する方式に変更しました。大村知事は「発注の単位を小分けにし、中堅の建設会社が受注できるようにした」と理由を説明しています。
その他の補正予算項目
補正予算案には、このほかにも以下の項目が盛り込まれています。2029年4月の開校を目指す県立高専を敷地内に併設するため、県立愛知総合工科高校(名古屋市千種区)の改修設計費として約1700万円を計上。また、高速バスを使った自動運転の実証実験の関連費用として約2億8000万円も盛り込まれています。



