福島第一原発3号機の格納容器貫通部に損傷なし デブリ回収作業へ前進
東京電力は3月12日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器内部において、超小型ドローンに搭載したカメラによる調査結果を公表しました。この調査は3月9日に実施され、溶融核燃料(デブリ)の本格的な取り出し作業で使用される可能性がある貫通部「X-6」について、大きな損傷が確認されなかったことが明らかになりました。
2037年度以降の本格取り出しに向けた重要な一歩
記者会見で担当者は、2037年度以降に予定されているデブリの本格的な取り出し作業に向けて、「一歩前進した」と述べました。3号機の格納容器内部は2017年に水中ロボットによる調査が行われていましたが、貫通部X-6の詳細な状況が明らかになったのは今回が初めてとなります。
東京電力が公開した映像および画像によると、以下のような状況が確認されています:
- 貫通部X-6の手前にあるレールには、さびのような付着物が広がっている。
- X-6の内部には、ケーブルの束が残置された状態で存在している。
原子炉圧力容器の土台内部も撮影に成功
さらに、原子炉圧力容器を支える土台である「ペデスタル」の内部も撮影されました。圧力容器下部の構造物には茶色い付着物が確認されていますが、担当者は「現時点の映像では、これがデブリであるかどうかを判断することはできていない」と説明しました。
今回のドローン調査は3月5日に開始され、約2週間の予定で進められています。主な目的は以下の通りです:
- ペデスタル内部の詳細な撮影を実施すること。
- 取得したデータを基に、3次元地図の作成を目指すこと。
- 放射線量の推定を行うこと。
これらの調査結果は、今後のデブリ回収作業の計画立案に重要な情報を提供するものと期待されています。東京電力は、安全性を最優先にしながら、廃炉作業の着実な進展に取り組んでいく方針です。



