和歌山県内でガソリン価格が急騰、レギュラー199円から205円まで高騰
中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇が影響し、和歌山県内でガソリン価格が急激に高騰している。事業者からは、事態の早期沈静化を求める切実な声が相次いでいる。この価格上昇は、消費者に大きな負担を強いるだけでなく、地域経済にも波及する懸念が広がっている。
白浜町のガソリンスタンドでは前日から23円の値上げ
和歌山県白浜町内のあるガソリンスタンドでは、3月12日に店頭表示が「レギュラー 199円」となった。運営会社によると、前日までは1リットル当たり176円だったが、原油価格の高騰で仕入れ値が上昇したため、23円の値上げに踏み切ったという。担当者は「価格の上がり方が異常だ。中東情勢は一刻も早く落ち着いてほしい」と話し、緊迫した国際情勢への不安を口にした。
旅行客も驚き、和歌山市内では205円の高値も
旅行中に給油で立ち寄った大阪府吹田市の76歳男性は、「ガソリン価格がえらい上がって、びっくりしている。せっかくガソリン税の暫定税率廃止で下がったと思ったのに……」と不満を漏らした。一方、和歌山市内では12日時点で、レギュラーガソリンが1リットル当たり205円のガソリンスタンドも確認されている。ただし、在庫状況や仕入れ事情により、170円台の店舗もあり、販売価格には幅が見られる。
事業者の苦悩:急激な上げ幅に戸惑い
和歌山市内のガソリンスタンド所長(51歳)は、「今月1日から30円以上の値上げをせざるを得なかった。ここまで急激な上げ幅は経験したことがない。こんなに高い値段で売ってしまっていいのかと感じてしまう」と苦渋の表情で語った。この発言は、価格転嫁の難しさと消費者への配慮の狭間で揺れる事業者の心情を浮き彫りにしている。
県内平均価格は全国平均を上回る状況
資源エネルギー庁の発表によると、和歌山県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃開始前の2月24日時点(154.7円)から2週連続で値上がりし、3月9日時点で163.3円に達した。これは全国平均よりも1.5円高い水準であり、地域的な価格圧力が強まっていることを示している。
業界団体も理解を求め、今後の動向に注目
県石油協同組合の楠林正至専務理事は、「消費者の皆さまには申し訳ないが、原油価格が高騰しており、価格転嫁せざるを得ない」と説明し、理解を求めた。中東情勢の先行き不透明さから、ガソリン価格のさらなる上昇リスクも指摘されており、今後の国際情勢とエネルギー市場の動向が注目される。



