カイロス3号機、打ち上げ直後に自律破壊システムが作動 スペースワンが原因究明へ
宇宙新興企業スペースワン(本社・東京)は5日、同日午前11時10分に和歌山県串本町の同社発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げた小型ロケット「カイロス」3号機が、飛行を中断したことを明らかにした。同社によると、打ち上げから約1分後に自律的に機体を破壊するシステムが作動し、ロケットが爆発したという。
詳細な経緯と現状
発表によれば、3号機は予定時刻通りに打ち上げられたものの、68.8秒後に自律破壊システムが作動。最高高度は29キロメートルに達した後、和歌山県沖の太平洋に破片が落下したとみられている。人的被害は確認されておらず、システムが作動した理由は現時点で不明だ。同社は詳しい原因を調査中であり、今後の飛行に向けた改善点を探っている。
豊田社長のコメントと背景
同日午後に開かれた記者会見で、豊田正和社長は「期待に十分応えられず、残念に思っている」と謝罪した。一方で、「確実にノウハウや経験を蓄積でき、前進できた。次の飛行につなげたい」と語り、失敗を教訓として今後の開発に活かす姿勢を示した。
3号機には小型人工衛星5基が搭載されており、これが予定の軌道に投入できれば、民間企業単独で開発したロケットとして国内初の成功となるはずだった。しかし、2024年の初号機と2号機に続いて3回目の失敗となり、同社の技術的課題が浮き彫りになった形だ。
スペースワンは、日本の宇宙産業における新たな挑戦者として注目を集めており、今回の事態が同社の今後の戦略にどのような影響を与えるかが注目される。関係者は原因の早期解明と再発防止を求めている。
