ラピダス、量産化への険しい道のり 顧客開拓と安定生産の壁はなお高く
ラピダス量産化への壁 顧客開拓と安定生産が課題

ラピダス、量産化への険しい道のり 顧客開拓と安定生産の壁はなお高く

国策半導体メーカー「ラピダス」への当面の資金支援枠組みが固まったものの、最先端半導体の量産に向けたハードルは依然として高い。顧客の開拓も道半ばであり、官民の資金をいかに有効活用して成長軌道に乗せるかが焦点となっている。

2027年度後半の量産開始を目指す

ラピダスは2027年度後半に、最先端の2ナノ(ナノは10億分の1)世代の半導体の量産開始を目標としている。昨年7月には基本部品の試作に成功したと発表しており、技術的な基盤は整いつつある。

顧客開拓は60社以上と協議、見積もり提供は約10社

小池淳義社長は2月27日の記者会見で、顧客開拓について海外を中心に60社以上と協議を進めており、そのうち約10社には見積もりを提供していると説明した。小池氏は「2027年の量産に確実につなげる」と意気込みを示す一方で、「まだ一合目と心を引き締めている」と現状の厳しさを率直に語った。

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量産化への課題は山積み

量産までには、いくつもの高い壁が立ちはだかっている。最先端の半導体は約1千もの工程を経て製造されるため、採算を確保するには高度な製造装置を使いこなし、安定した生産体制を築き上げる必要がある。出資企業の幹部からは「微細化の知見やデータに乏しい」との指摘もあり、技術的な経験不足が懸念材料となっている。

さらに、競合他社との差別化や市場での競争力をどのように確立するかも重要な課題だ。半導体産業は世界的に激しい競争が繰り広げられており、ラピダスが独自の強みを発揮できるかが今後のカギを握る。

政府や民間からの資金支援を受けてはいるが、それをいかに効率的に投資し、短期間で収益を上げられる体制を整えるかが問われている。小池社長の「まだ一合目」という発言は、量産化への道のりが長く険しいことを如実に物語っている。

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