岡山県警高梁署は30日、倉庫に侵入し車の鍵を盗んだとして、自称会社員の男2人を建造物侵入と窃盗の疑いで緊急逮捕したと発表した。容疑者は生成AI(人工知能)のChatGPTを使って犯行エリアを決めたと供述しているという。
逮捕された容疑者
逮捕されたのは、いずれも岡山市中区に住む自称会社員の28歳の男と21歳の男。両容疑者は29日午後5時20分ごろ、岡山県高梁市の83歳の男性が所有する倉庫に侵入し、車の鍵を含む鍵束(3万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。男性の家族が異変に気づき、通報した。
容疑を認める
両容疑者は調べに対し、「誰も使っていないような倉庫に窓ガラスを割って侵入し、盗んだ」と容疑を認めている。高梁市内を選んだ理由については、「ChatGPTで空き巣ができそうな場所を調べてきた」と供述しているという。
岡山県警は、生成AIを悪用した手口として詳しい経緯を調べている。ChatGPTは対話型の生成AIで、ユーザーの質問に対して自然な文章で回答する。今回のケースでは、容疑者が「空き巣に適した場所」などの質問をAIに入力し、その回答を参考に犯行に及んだ可能性がある。
AI悪用の懸念
専門家は、生成AIの悪用が新たな犯罪手法として広がる可能性を指摘する。一方で、AI自体は倫理的な回答を生成するよう設計されているが、悪意のあるユーザーが回避策を見つけるケースも報告されている。
岡山県警は、AIを利用した犯罪の実態解明を進めるとともに、類似の事件防止に向けた対策を検討する方針。



