NHK「おかあさんといっしょ」秋元杏月さんが7年の歴史に幕、3月に卒業へ
NHKの長寿幼児向け番組「おかあさんといっしょ」(Eテレ)で、2019年から初代の「体操のお姉さん」として活躍してきた秋元杏月(あづき)さんが、今年度をもって番組を卒業することが明らかになりました。この発表は2月18日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた記者会見で正式に伝えられました。
「悔いなくやりきった」秋元杏月さんの思い
秋元さんは会見で、7年間にわたる番組出演について深い感慨を語りました。「この7年間、たくさんのお友達と一緒に体を動かしたり、遊んだりすることができて、本当に幸せな日々でした。ずっとこの場所でお友達と一緒に遊んでいたいなと思う瞬間も何度もありました」と振り返りました。
さらに、卒業の決断に至った経緯について、「『おかあさんといっしょ』という場所にいられる時間は限りあるもので、受け取ったバトンをいつか次につなぐ時が来る。そう考えた時に今が自分の中でベストタイミングで、この7年間を振り返っても悔いなくやりきったなとの気持ちが芽生えたので卒業を決意しました」と説明しました。
子どもたちとの触れ合いについては、「子どもたちの存在がすごく原動力になっていました。その笑顔や声や姿から、私の方が元気をもらっていた」と語り、番組での経験が自身の成長にもつながったことを強調しました。
新たな「おどりのお姉さん」アンジェさんが登場
秋元さんの後任として、3月30日からは沖縄県出身のアンジェさんが新たに「おどりのお姉さん」として番組に加わります。アンジェさんは現在大学4年生で、父親が英国人、母親が日本人という国際的な背景を持っています。
ダンス歴は豊富で、2歳からクラシックバレエを始め、中学以降はコンテンポラリーダンスやジャズダンスなど幅広いジャンルを学んできました。会見では、「踊ることが大好きなので、たくさんの子どもたち、お父さん、お母さんたちに元気を与えられることを目指します」と抱負を語りました。
「おどりのお姉さん」考案の背景
近年のダンスブームを考慮して「おどりのお姉さん」が考案されたのではないかという見方もありますが、番組を制作するNHKエデュケーショナルの熱海かおりチーフ・プロデューサーはこの点について明確に否定しました。
熱海プロデューサーは、「社会的背景は選考の過程では考慮していません。ダンスが人気だからという観点ではなく、アンジェさんのダンスの能力やコミュニケーション能力など人柄を見て、ぜひ番組に出演していただきたいと思った」と説明しました。結果的に、時代の流れに合った経歴を持つ人物が選ばれた形となりました。
番組の新たな展開に期待
秋元杏月さんが築き上げた「体操のお姉さん」としての伝統は、アンジェさんによる「おどりのお姉さん」という新たな形で引き継がれます。この交代は、番組が長年にわたって子どもたちに親しまれてきた証であり、新たな風を吹き込む機会ともなっています。
視聴者からは、秋元さんの功績を称える声とともに、アンジェさんの今後の活躍に期待するコメントが寄せられています。両者の役割の違いが、番組にどのような新鮮さをもたらすのか、今後の展開が注目されます。



