岐阜・柳ケ瀬のミニシアターで平成アイドル映画上映、映画ファンが自費30万円で企画
岐阜・柳ケ瀬で平成アイドル映画上映、映画ファン自費企画

岐阜市日ノ出町のロイヤル劇場で、映画ファンが自費で企画した上映会が5月23日から始まる。上映されるのは、2000年公開のモーニング娘。主演作『ピンチランナー』と、俳優深田恭子さんの映画初主演作『死者の学園祭』の2本だ。昭和の面影を残すスクリーンに、平成のアイドル映画が映し出される。

映画ファンの危機感が生んだ企画

企画したのは愛知県扶桑町の会社員、深津季志さん(40)。年間100本以上を鑑賞する映画好きで、ロイヤル劇場などが2023年と2024年に実施したクラウドファンディングに50万円を寄付した経験がある。その返礼として2本のコメディー作品を上映した際、大満足だったという。しかしその後、愛知県の「大須シネマ」や「刈谷日劇」などミニシアターが次々と閉館する現状に強い危機感を覚えた。

「ミニシアターがあるうちに見たい作品がある」。深津さんは自らロイヤル劇場に交渉し、30万円を負担して今回の上映を実現させた。両作品とも封切り当時の反響は今ひとつだったが、「平成の空気感が閉じ込められており、今見ると懐かしいだけではない面白さがある」と熱く語る。

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ロイヤル劇場の現状と生き残り策

ロイヤル劇場は1977年に開館した名画座で、現在も35ミリフィルムで上映を続けている。普段は昭和の邦画が中心で、映画ファンや高齢層に根強い支持がある。しかし経営環境は厳しく、年間入場者は約2万人。月の経費は最低100万円かかり、赤字基調が続いているという。

こうした背景から、ロイヤル劇場は自費上映を生き残りの策として見据えている。平成のアイドル映画の上映は異例だが、大野信浩総支配人(66)は「新しいお客さんに来てもらう契機になれば」と期待を寄せる。

上映スケジュールと料金

『ピンチランナー』は23日から29日まで、『死者の学園祭』は30日から6月5日まで上映される。入場料は600円。自費上映にはフィルムの確保という費用以外のハードルもあるが、今後も希望があれば相談に応じるという。

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