「うそでしょ…」ジャズ文化築いた名喫茶「DUG」閉店、村上春樹作品にも登場
「うそでしょ…」ジャズ喫茶「DUG」閉店 村上春樹作品にも

東京・新宿の靖国通りに面した地下にある老舗ジャズ喫茶&バー「DUG」が、今月27日をもって65年の歴史に終止符を打つ。1961年11月、伝説の写真家・中平穂積さん(2024年死去)が前身の「DIG」をオープンして以来、多くの音楽家や文化人が集い、ライブやレコーディングが行われてきた。入居ビルの解体に伴う閉店だが、惜しむ声が後を絶たない。

村上春樹作品にも登場

若き日の村上春樹さんも通い、小説「ノルウェイの森」に「DUG」が登場。常連客だったイラストレーター和田誠さんがデザインした青いロゴが目印だ。店内にはジョン・コルトレーンやビル・エバンスなど巨匠の写真が並び、すべて中平さんが撮影したもの。日野皓正さんや渡辺貞夫さんら大物ミュージシャンもふらりと訪れ、自然とセッションが生まれた。

閉店発表で空席待ちの行列

4月1日のSNS発表後、国内外から「うそでしょ」「残念」と惜しむ声が殺到。常連客が再訪し、空席待ちの行列ができた。後を継いだ長男の中平塁さんは「突然のビル解体で、建築家の岩淵活輝さんやお客さまと作り上げた空間がなくなるのが残念」と語る。4000枚以上のLP盤やCD、音響システムは自宅で保管予定だが、具体的な計画は未定だ。

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ジャズの未来は

都内では渋谷の「BODY&SOUL」も9月末で閉店予定。老舗の相次ぐ閉店に衝撃が広がるが、塁さんは「若いジャズ愛好家は増えている。以前は私語厳禁だったが、今は軽やかで自由な場所になり、若い世代に受け入れられている」と悲観していない。

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