山田和樹氏が神戸市室内管弦楽団にエール「補助金打ち切りは新たなスタートの契機に」
山田和樹氏、補助金打ち切りの楽団に「これからがスタート」と激励

山田和樹氏、神戸市室内管弦楽団に激励の言葉「解散ではなく新たな始まりを」

昨年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でデビューを果たし、国際的に活躍する指揮者の山田和樹氏が、神戸市室内管弦楽団(神戸室内)への補助金打ち切り方針を巡る騒動について、独自の見解を語った。山田氏は、同楽団に客演した経験から「良い環境にあるオケ」と評価しつつ、補助金打ち切りを機に解散を検討する動きに対し、「これからが本当のスタートではないか」と疑問を投げかけている。

補助金打ち切りに驚き「なぜ解散が必要なのか」

山田氏は、神戸市が室内オケへの補助金を打ち切る方針を発表したことを受け、自ら楽団の事務局に連絡を取り、「何かできることはないか」と申し出たという。その背景には、3年前に客演した縁や、神戸市混声合唱団との合同演奏会の経験があった。山田氏は、補助金打ち切りそのものよりも、それによって楽団が解散せざるを得ないと財団幹部が考えていることに驚いたと述べ、「えっ、どうして解散しなきゃいけないの? これからが本当のスタートじゃないの?」と率直な感想を語った。

神戸室内の魅力と欧州での経験を踏まえたアドバイス

山田氏は、神戸室内について「市の運営する専用ホールがあり、活動が保障されている点で恵まれた環境だ」と指摘。弦楽器のみから始まり、時間をかけて豊かなオーケストラへと発展してきた歴史を評価し、「ホールとオケの歩みが一体化している」と称賛した。また、自身が音楽監督を務める英バーミンガム市交響楽団で、市の財政破綻を経験したことを踏まえ、「公的支援が減っても、創造的な運営やプロデュースで存続は可能だ」と強調。欧州の名門オーケストラでの重責を歴任してきた山田氏は、楽団の自立に向けた道筋を示唆している。

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文化の継承と新たな可能性への期待

山田氏は、補助金打ち切りを単なる危機と捉えるのではなく、「新たなスタートの契機」として前向きに捉えるよう促した。具体的には、民間支援の拡大新しい収益モデルの構築を提案し、「文化の価値は継続にこそある」と述べた。さらに、神戸室内が持つ個性豊かな音楽監督たちのバトンを受け継ぐ伝統を活かし、地域社会との連携を深めることで、存続の道を探るべきだと語った。

このインタビューは、神戸市が2027年度を目処に補助金打ち切りを検討している中で、楽団の未来について議論を呼び起こすものとなっている。山田氏のエールは、単なる激励を超え、文化支援の在り方やオーケストラの自立に向けた具体的なヒントを提供している。

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