朝日アマ将棋、荒田敏史選手が初優勝 古田名人への挑戦権獲得
朝日アマ将棋で荒田選手が初優勝、古田名人に挑戦

第48回朝日アマチュア将棋名人戦全国大会、荒田敏史選手が初優勝を飾る

2026年3月14日と15日の両日、東京都港区のチサンホテル浜松町において、第48回朝日アマチュア将棋名人戦全国大会が開催されました。この大会は朝日新聞社が主催し、将棋ウォーズが協賛、日本将棋連盟が後援、日本アマチュア将棋連盟が協力する、アマチュア将棋界の最高峰の戦いです。北関東ブロック代表として出場した荒田敏史選手(32歳)が見事に初優勝を達成し、現役の古田龍生・朝日アマ名人(29歳)への挑戦権を手に入れました。

実力者たちが激突、荒田選手が頂点に立つ

大会初日には、一昨年まで朝日アマ名人を7連覇した横山大樹選手(35歳・北海道ブロック代表)や、朝日アマ名人を2期務めた稲葉聡選手(40歳・東海ブロック代表)、全国大会で2回優勝し三番勝負に出場経験のある中川慧梧選手(33歳・西東北ブロック代表)など、名だたる強豪が早々と敗退する波乱の幕開けとなりました。

しかし、初日に3連勝を収めて2日目に勝ち残った4強には、荒田選手に加え、北部九州ブロック代表の北川馨選手(41歳)と早咲誠和選手(52歳)、中国ブロック代表の下平雅之選手(54歳)が名を連ね、全国的に知られる実力者たちが顔を揃えました。

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ベテラン同士の熱戦と決勝への道のり

準決勝では、早咲選手と下平選手という50代同士の対戦が実現し、年齢を重ねても若い世代と互角に戦える将棋の魅力を、ベテラン選手たちが鮮やかに示しました。決勝戦は、荒田選手と早咲選手の対決に。荒田選手は準決勝と決勝の間に、早咲選手との過去の対戦経験がなく、「実績がすごい方」と敬意を表しつつ、「あまり意識せず、目の前の一局に集中したい」と語りました。

戦型では、後手番となった早咲選手がゴキゲン中飛車を選択。早咲選手は「荒田さんに対して後手番だった場合に用意していた作戦です。普通はダメとされている作戦で、AIで見れば悪くなりますが、やってみないと分からない、と思っていました」と説明しました。これに対し、荒田選手は「後手番のゴキゲン中飛車はプロ間では少なくなっているという認識です」と述べ、有力とされる「超速」という作戦で対抗しました。

決勝戦の緊迫した展開と荒田選手の勝利

決勝戦の持ち時間は各60分で、使い切ると1手1分未満の秒読みとなります。荒田選手は序盤から持ち時間を積極的に投入し、リードを築く作戦を実行。局面が進むにつれ、残り時間は荒田選手約20分、早咲選手約40分と大差がつき、荒田選手のプランが順調に進行していることが窺えました。

その後、荒田選手が優勢を確立し、見事に初優勝を決めました。この勝利により、荒田選手は古田龍生・朝日アマ名人への挑戦権を獲得し、両者は6月13日と14日の両日、東京都内で三番勝負を行うことになりました。荒田選手と古田名人はともに棋士養成機関「奨励会」でプロ入り直前の三段まで昇った実力者同士であり、今後の対局が大きな注目を集めています。

また、この大会では朝日杯出場権をかけた8人の選手が決定し、初めて女性選手の出場も実現するなど、アマチュア将棋界の新たな歴史が刻まれました。将棋ファンにとって、今後の展開が楽しみな結果となりました。

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