ブルーインパルス創設の源田兄弟資料館、安芸太田町に開館 住民グループが空き家改修
ブルーインパルス創設の源田兄弟資料館、安芸太田町に開館

広島県安芸太田町に5月末、航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」の生みの親として知られる源田実氏(1904~89年)と、兄で旧加計町長を務めた松三氏(1899~1991年)ゆかりの品を展示する資料館がオープンした。地元の住民グループが、松三氏が晩年を過ごした住宅を改修。歴史を伝える場として、今後も展示を充実させていく予定だ。

資料館の概要

兄弟の人生を伝える「源田資料館」には、親族から提供を受けた遺品など約130点の資料が並ぶ。建物は十数年前から空き家状態だった。住民グループ「リボーン加計」のメンバーが親族から土地や建物を買い取り、床のはり替えや内装の更新などを行い、5月末のオープンにこぎ着けた。

展示品の内容

展示の多くは、神奈川県厚木市の実氏の自宅に残されていた遺品。実氏の長男、健寿さん(77)は「父の遺品をどのように残したら良いか考えていたところ、ありがたい話をいただき快諾した。充実した施設になるように今後も支援していきたい」と話す。実氏は、旧日本海軍の第1航空艦隊参謀として真珠湾攻撃の作戦計画に参画。戦争末期には特攻作戦にも関わったとされる。戦後は航空幕僚長を務め、1960年にブルーインパルスを創設。高い操縦技術を伴う展示飛行は現在も高い人気を誇る。退官後は参院議員を4期24年務め、84歳で亡くなった。展示品の中には、実氏が率いた精鋭部隊「343航空隊」で戦死した隊員らについてまとめられた冊子がある。このほか、実氏が着用していた飛行服や航空幕僚長時代のジャンパーなども並ぶ。

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松三氏に関する展示

松三氏は、官僚として満州(現中国東北部)などで勤務し、終戦後は旧ソ連に抑留された。帰国後は酒造会社で国産洋酒の輸出に尽力したという。旧加計町長を2期8年務めた松三氏に関する展示品には、自らが誘致を進め、地域を洪水から守る温井ダムの関連資料などが含まれている。

今後の展望

リボーン加計のメンバーで、館長に就任した森脇智史さん(46)は「どの展示品も歴史を知ることができる貴重なものばかり。多くの人に見てもらいたい」と語る。今後は、映像展示や企画展なども充実させていく考えだ。

開館情報

開館は土日祝日の午前10時~午後5時(最終入館は午後4時)。観覧料は一般1000円、中学生以下500円。平日は完全予約制で、別料金となる。問い合わせは、同館のホームページまたは電話(090・1350・9916)へ。

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