清水正先生の言葉胸に研究生活 大学教員として歩んだ道
清水正先生の言葉胸に研究生活 大学教員の道

江古田での大学院生活を終えた私は、そのまま副手、助手、専任講師、准教授、教授と、いわゆる「大学人」のコースを順調に歩んでいきました。こうして書くと何の問題もなく順調に進んだように見えますが、実際にはここでは書き尽くせないさまざまな困難や出来事がありました。

清水正先生の言葉が支えに

「下げたくない頭を下げるときもある。そしてその下げた頭を土足で踏まれていくこともある」「嫉妬の矢の先を行け」。これらの言葉は、日本大学芸術学部の清水正先生からいただいたものです。私はこれらの言葉を、身に染みて受け止めながら研究生活を送ってきました。

また、「孤独であれ、でも孤立しなくてもいい」というのも清水先生の名言です。この言葉通り、私はつらい時期にも助けてくれる師に恵まれていました。苦労を共にした友人たちは皆、大学で研究を続けるなど、それぞれの道を歩んでいます。

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同級生たちの活躍

大学院の同級生で、研究会などで数字と音の難しい発表をしていた川上央さんは、今や日本大学芸術学部の学部長です。牛田あや美さんは埼玉学園大学の教授に、春日太一さんは時代劇研究家として大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されました。それぞれが専門分野で成果を挙げていることは、私にとって大きな励みです。

たまり場「サモワール」

世田谷・三宿エリアにあるロシア料理店「サモワール」は、そんな私たちのたまり場になりつつあります。店のマダムもまた日芸出身で、絶品のピロシキを味わいながら、三宿から江古田を振り返り、今となっては楽しく浄化された昔話に花が咲きます。研究生活の厳しさを忘れ、笑顔で語り合える時間は何よりの宝物です。

結婚と研究生活の両立

こうして、まるでジャングルの中を生き抜くような研究生活を送っていた私ですが、結婚したのは44歳のときでした。いわゆるスピード晩婚です。研究に打ち込んだ年月が長かった分、結婚生活もまた新たな挑戦ですが、清水先生の教えを胸に、これからも歩み続けたいと思います。

(日本大学芸術学部教授)

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