第74回日本エッセイスト・クラブ賞(同クラブ主催)が2日、発表された。受賞作は読売新聞東京本社の前田啓介記者(44)の『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』(講談社現代新書)に決定した。賞金は50万円である。
戦中派の実像を鮮明に描く
受賞作は、青春時代に戦争を経験し、戦後の高度経済成長を支えた世代「戦中派」の姿を、多くの証言や史料から丹念にたどった作品である。著者は、戦中派と呼ばれる人々の生の声や、当時の資料を基に、彼らがどのような青春を送り、その後どのように生き抜いたかを描き出している。
前田記者の経歴
前田記者は2008年に読売新聞に入社。以来、戦争を中心に昭和史に関わるテーマを精力的に取材してきた。また、戦争中に昭和天皇の侍従武官を務めた坪島文雄氏の日記など、一次資料の発掘にも深く関わっている。
今回の受賞について、前田記者は「戦中派の声を後世に伝えることができ、大変光栄です。多くの方に読んでいただきたい」とコメントしている。
日本エッセイスト・クラブ賞は、優れたエッセイ作品に贈られる賞で、今年で74回目を迎える。過去には多くの著名な作家やジャーナリストが受賞しており、今回の受賞も注目を集めている。



