長野の高校生が中学生に部活指導、教える側で学びの新たな価値
長野の高校生が中学生に部活指導、教える側で学び

長野県飯田市の飯田風越高校(飯田市上郷黒田)で、中学生を対象とした部活動体験教室「FUETSU 文化・スポーツ教室」が2025年10月にスタートし、2026年5月までに計6回開催されました。この取り組みは、南信州地域の中学生に高校のクラブ活動を体験してもらうことを目的としており、参加者は延べ約50人に上りました。

女子バスケ部が中心となり練習メニューを考案

3月半ばの土曜日、新学年への進級を控えた女子中学生4人が同校を訪れました。彼女たちは女子バスケットボール部員に促され、お菓子の好みを交えた元気な自己紹介を行いました。練習では、オフェンスとディフェンスによる1対1の「ワンオンワン」に専念し、高校生が事前に考案したメニューで約3時間汗を流しました。

下條村立下條中学校の久保田姫彩さん(13)は「下條にはバスケをする環境があまりない」と話し、飯田市立緑ケ丘中学校の内山木悠紀さん(13)は3回目の参加で「学年を問わず仲良くなれて楽しかった」と感想を述べました。

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高校生の成長と地域貢献

同校には文化系13、運動系15のクラブ活動があり、ソフトボール部や硬式テニス部、サッカー部なども体験教室を実施。女子バスケ部は最多の6回開催しました。しかし、練習メニュー考案のために休み時間を削る必要があり、休日の午後を費やすことへの不満も一部であったといいます。

それでも女子バスケ部キャプテンの所沢柚月さん(17)は「中信や北信に比べ下伊那はバスケのレベルが低いので盛り上げたい。中学生のうちから学ぶことが必要であり、自分たちがその力になりたい」と語ります。部員たちも次第に意識が変わり、3月の最終回では自ら率先して中学生の練習メニューを決めるようになりました。

女子バスケ部顧問の堀田涼太郎教諭(24)は「バスケをやりたくても練習環境がない中学生に、月1回でも提供する意義は大きい。高校生が自分の休みを削って地域のために活動していることに感謝しかない」と話します。

26年度も継続、教える側の学びに期待

下井一志校長(61)は「初心者の参加も多く、楽しめる点に意義があった」と振り返り、2026年度も暑さを避けて秋ごろから再開する意向を示しました。「教える側になることで、高校生には技術や意識の向上につながる学びを期待したい」と述べています。

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