ケニー・シャーフ個展、渋谷で50年の集大成を公開
ロサンゼルスを拠点に活動する米国現代美術の巨匠ケニー・シャーフさんが、渋谷のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」で個展を開催している。会期は6月27日まで、入場無料。
新作「ShimiShimiKao!」シリーズ
本展では、感情豊かな円形の顔「MOODZ」シリーズなど、人間にも動物にも見える“顔”をモチーフにした新作ペインティング21点を発表。50年近いキャリアを凝縮した内容となっている。特に中心に据えた「ShimiShimiKao!」は、壁や服のシミが顔のように見えることに着想を得た新シリーズだ。
シャーフさんは「植物や動物、そしてシミの中にも、今の時代を生きるものたちの本物の感情や魂が宿っている」と語る。カラフルな色彩で描くユニークなキャラクターは明るくポップな印象だが、作品には一貫して核の脅威や環境破壊への危機感が投影されている。
バスキアやキース・ヘリングと共に時代を切り開く
シャーフさんはアンディ・ウォーホルに触発されニューヨークでアートを学んだ。同世代のバスキアやキース・ヘリングと共にストリートアートを展開し、1980年代に脚光を浴びた。ギャラリーオーナーの南塚真史さんは「陽気に踊るように制作する一方、時折厳しい表情を見せる瞬間もあった。その二面性が、作品に豊かに息づいている」と語る。
世界の分断を映し出す「ダイアー・ヘッドライン」
新聞の切り抜きを素材にした「ダイアー・ヘッドライン(悲劇的な見出し)」シリーズの新作は、トランプ政権下の米国や世界の分断状況を映し出す。シャーフさんは「心を開いて対話することが大事だ。今の世界ではリラックスできない人々にハッピーになってもらうために、アートを通して闘っていきたい」と話した。
関連展覧会も開催中
山梨県北杜市の中村キース・ヘリング美術館では、シャーフさんと故ヘリングの作品を共に紹介する展覧会を2027年5月16日まで開催中。
そのほかのお薦めイベント
「ルイ・ヴィトンの東京ガイドブック2026年版」
フランスの高級メゾン「ルイ・ヴィトン」の旅行ガイド本「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」東京版の2026年改訂版が刊行され、ルイ・ヴィトンの各店舗と公式オンラインストアで販売中。1998年創刊の同シリーズは、パリやロンドンなど世界各都市のアート、ファッション、グルメ情報を独自の視点で紹介。全冊英語版とフランス語版を用意し、スマートフォン向けアプリ版も展開。
「Craft Beyond Borders by DELVAUX」
ベルギー王室御用達のレザーグッズメゾン「デルヴォー」が、日本の伝統工芸を取り入れた特別コレクションを銀座の和光本店で公開中。金沢の金箔装飾や刺しゅうなど、緻密な技術が光るバッグを展示。
「ハワイ ハレクラニフェア2026」
ハワイの名門ホテル「ハレクラニ」の食文化を伝えるイベントが帝国ホテル東京で開催中。限定メニュー「ロコモコプレート」や「ラウラウプレート」を提供。帝国ホテル大阪でも同時開催。



