ダンスで描く美と残酷の物語 結成30年の「DAZZLE」が記念公演
ダンスで描く美と残酷の物語 結成30年のDAZZLE公演

ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させ、物語性豊かな作品で知られるダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」が、結成30周年を記念して代表作「花ト囮 露」を上演する。公演は7月2日から12日まで、東京・池袋の「あうるすぽっと」で行われる。

結成から30年、ダンス表現の拡張を追求

主宰するダンサーの長谷川達也が1996年に立ち上げたDAZZLEは、ストリートダンスを基盤としながらも、「技術向上だけでなく、アートやエンターテインメントとしての表現を追求したい」という思いから、日本の映画やゲームの要素、物語性を取り入れた独自の作品を生み出してきた。長谷川は「異端児扱いされたが、それが刺激になった」と当時を振り返る。

その後、コピーライターや脚本家としても活躍するダンサーの飯塚浩一郎が加入し、本格的に舞台作品に取り組むようになる。2009年に初演された「花ト囮」は高い評価を受け、国内外で繰り返し上演されてきた。

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「花ト囮 露」の世界観

本作は、古くから伝わる「きつねの嫁入り」を題材に、ある兄弟の運命を描いた美しくも残酷な物語。飯塚は「遠野物語が好きで、光の一方で影がある日本文化の精神性を表現したかった」と語る。舞台上では、ダンサーたちがセットの障子を動かしてさまざまな空間を創り出す場面も見どころの一つ。長谷川は「舞台上の転換力や構成力は誇るべきものだ」と自信を見せる。

DAZZLEは、観客も作品に参加するイマーシブシアターにも先駆的に取り組むなど、常に新しい挑戦を続けてきた。長谷川は「ダンスの表現を拡張してきた自負がある。舞台から人間のエネルギーを感じる瞬間があるはずです」と語り、30年の歩みと今後の展望に期待を寄せている。

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