さいたま国際芸術祭2027、女性ディレクター2人を委嘱 市民参加型で発展へ
さいたま国際芸術祭2027、女性ディレクター2人を委嘱

埼玉県さいたま市は、現代アートの祭典「さいたま国際芸術祭2027」を来年10月23日から12月26日まで開催する。この芸術祭を牽引するアートプロジェクトディレクターと、新たに設置された市民プロジェクトディレクターに、2人の女性が選ばれ、今月、委嘱状が交付された。今後はテーマや具体的な取り組みを決定していく。

芸術祭の歴史と今回の特徴

さいたま国際芸術祭は、文化芸術都市の創造を目指して2016年に「さいたまトリエンナーレ」の名称でスタート。その後、国際芸術祭に名称を変更し、2020年(新型コロナウイルス感染症の影響で一部のみ開催)と2023年に開催された。前回は旧市民会館おおみやがメイン会場だったが、今回はJR浦和駅西口再開発に伴い、2025年4月に市民会館うらわが開館することを受け、浦和駅周辺を初めてメインエリアとして開催する。

選ばれたディレクターたち

アートプロジェクトディレクターには、オランダ在住のダンサーで振付家の湯浅永麻さん(43)が選ばれた。湯浅さんはジャンルを超えたコラボ作品などを発表してきた実績を持つ。一方、市民プロジェクトディレクターには、東浦和でギャラリーを運営し、過去の芸術祭企画にも関わってきた小林優佳さん(45)が選ばれた。

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16日に市役所で行われた委嘱状交付式では、清水勇人市長が委嘱状を手渡した。清水市長は「市民と芸術の架け橋になれるような芸術祭にしたい」と述べ、湯浅さんは「今の混沌とした世の中でもアートは強い活力とエネルギーになる。市民の皆さんと盛り上げたい」と応じた。小林さんも「芸術祭の形を湯浅さんの国際性で広げ、私の地域性で深めるイメージで充実させたい」と抱負を語った。

ディレクターのビジョン

清水市長との意見交換後、取材に応じた湯浅さんは、初回のさいたまトリエンナーレに出演した経験が自身の活動の大きな転機になったと説明。「もう一度最初に立ち返り、世界を見直す体験としての芸術祭を市民と一緒につくれたら」と語った。6月から市内に拠点を移し、街を歩いて地元の文化に触れ、取り組みの構想を練るという。

小林さんも、来年の芸術祭に向け、地元で市民のアートに対するまなざしを体感してきた経験を生かせると説明。「まずは市民の皆さんに参加していただき、楽しんでいただくこと」と市民参加型の特徴を伸ばしていく狙いを語った。

プロデューサーの期待

交付式に同席した初回のディレクターで、前回から芸術祭のプロデューサーを務めるアートディレクターの芹沢高志さん(74)は「ディレクターが2人になったのは大きな変化。横で見ていてすごいチームができた印象でほとんど心配がないので、2人に任せたい」と期待を込めた。

さいたま国際芸術祭2027は、市民の力でさらに発展することが期待される。

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