深掘り契約終了、柚木麻子さんだけでなく 新潮社への抗議デモに作家の姿も
深掘り契約終了、柚木麻子さんだけでなく 新潮社抗議デモに作家も

作家の柚木麻子さんが2026年4月22日、ベストセラー小説「BUTTER」の出版権を新潮社から引き上げたことを自身のインスタグラムで発表した。この決断は、週刊新潮に掲載された差別的なコラムがきっかけとなっている。柚木さんだけでなく、他の作家も同様の措置を既に公表しており、問題の深刻さが浮き彫りになっている。

問題のコラムとその内容

問題のコラムは、昨年7月31日号の週刊新潮に掲載された高山正之氏の連載「変見自在」である。このコラムでは、1940年に日本が朝鮮人に日本式の姓名への改名を強制した政策を引用し、「創氏改名2.0」と題して、作家の深沢潮さんや俳優、大学教授らの実名を挙げ、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」と記述した。

深沢さんの対応と抗議

深沢さんは昨年8月4日に記者会見を開き、このコラムが差別的で人権侵害にあたると新潮社に抗議した。会見では、柚木さんをはじめ、多くの作家や翻訳家、研究者ら約40人が抗議のメッセージを寄せた。深沢さんは「私は大作家ではなく、力関係は版元のほうが大きい」と打ち明けつつ、「これまで声高に言ってこなかった作家さんたちが連帯してくださっているので、頑張っていける」と語った。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

新潮社の対応と契約解除

深沢さんはコラム掲載後、2度にわたり新潮社に文書で質問したが、同社はコラムの内容に対する認識には言及しなかった。この経緯から、深沢さんは2012年のデビュー作を含む計4作品の出版契約を解除する意向を示し、昨年9月に契約終了が決まった。

抗議デモと連帯の広がり

同じ9月には、東京都新宿区の新潮社前で、コラムの内容や同社の対応に抗議する人々が集まった。参加者は「新潮社は差別を認めて」「差別で稼ぐな」「レイシズムでメシくうな」などのプラカードを手に路上に立ち、抗議の声を上げた。作家の荻堂顕さんも参加し、連帯の輪が広がっている。

この問題は、出版業界における差別や人権侵害への対応のあり方を問うものとして、注目を集めている。柚木さんの決断は、他の作家やクリエイターにも影響を与え、今後の動向が注視される。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ