彫刻家で武蔵野美術大学名誉教授の戸谷成雄(とや・しげお)さんが15日、肺炎のため死去した。78歳だった。長野県出身。葬儀は近親者のみで執り行われた。喪主は妻のたみ子さんが務めた。
チェーンソーで刻む「森」シリーズ
戸谷さんは愛知県立芸術大学で彫刻を専攻。1980年代から、木材の表面をチェーンソーで彫り込む独自の手法による「森」シリーズの制作を開始し、高い評価を得た。同シリーズは、木の内部に潜む生命感や自然の力を表現した作品群として、国内外の美術界で注目を集めた。
国際的な活躍と栄誉
戸谷さんの作品は、ベネチア・ビエンナーレをはじめ、世界各国の展覧会で紹介され、現代日本を代表する彫刻家として広く知られた。その功績が認められ、2009年に紫綬褒章、2025年には旭日小綬章を受章している。
戸谷成雄さんの死は、日本美術界にとって大きな損失である。彼の遺した作品は、今後も多くの人々に影響を与え続けるだろう。



