高野辰之生誕150年記念企画展、わらべ館で開催中 「故郷」「春が来た」の歌詞解説
高野辰之生誕150年企画展 わらべ館で「故郷」など解説

「故郷(ふるさと)」「春が来た」など、誰もが口ずさむ唱歌の作詞家・高野辰之(1876~1947年)の生誕150年を記念した企画展が、鳥取市西町のわらべ館で開かれている。展示では、歌詞に込められた意味や高野の知られざる一面を紹介している。

代表作の歌詞を丁寧に解説

高野は長野県下水内郡永田村(現長野県中野市)の農家の長男として生まれた。小学校教師などを経て、33歳頃から作詞家として活躍。鳥取市出身の作曲家・岡野貞一との親交も深く、ともに「故郷」「春が来た」といった唱歌を手がけた。

展示では、代表作の歌詞を丁寧に解説している。「朧月夜(おぼろづきよ)」については、「クラっと心が魅了されるような春の夜の心地を表現した」と説明。さらに、日本の古典文学では「朧月夜」が不思議で危険な魅力の象徴であることにも触れている。

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人間らしい一面も紹介

高野の人間らしい一面も紹介されている。「辞めたら生きている意味がない」と話す愛煙家だったが、スリに遭って無一文となり禁煙を決意。随筆「禁煙の思出」には、耳鳴りと頭痛とめまいで通勤が15分から45分に遅れ、ふらふらになったと記されている。「一夜置いたそばがおいしかった」「お酒を辞められない」と日常をつづった直筆の日記も展示されている。

関連イベントも開催

今月16日には、同館で中野市の公認VTuber「信州なかの」と、展示を担当した須田優花専門員によるトークイベントが開かれた。中野市の橋の欄干に備え付けられた鉄琴をたたくと「故郷」のメロディーが演奏できる「ふるさと橋」など、高野にまつわる名所について語られた。

展示は6月16日まで。須田専門員は「リズムや言葉の選択などに注目し、高野が楽曲と音楽の未来に託した思いを知ってほしい」と来場を呼びかけている。

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