駿河湾で春のサクラエビ漁が大漁スタート 原油高の影響で操業制限の懸念も
国内で唯一、静岡県の駿河湾でのみ水揚げされるサクラエビの春漁が解禁され、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りが行われました。初日となる4月4日の水揚げ量は約14トンに達し、昨春の約3倍を超える大漁でスタートを切りました。
悪天候を乗り越えて上々の滑り出し
漁は3日夕方から夜にかけて118隻が出漁しました。前日までの雨の影響で海が濁り、最良の状態ではなかったものの、漁師たちは上々の成果を上げています。漁期は6月5日まで続き、今後も安定した水揚げが期待されます。
しかし、由比港漁業協同組合の大石達也組合長は、イラン情勢に伴う原油の供給不足を懸念しています。「船の燃料に限りがあり、大変厳しい状況です。操業を制限する可能性もある」と話し、原油価格の高騰が漁業に与える影響を指摘しました。
初競りでは平均価格が下落
4日早朝に行われた初競りでは、ピンク色に輝くサクラエビが詰まった箱に、仲買人が次々と値段を書き入れました。15キロ1箱の平均価格は6万6654円で、昨春より約1万2000円安くなりました。これは水揚げ量の増加に伴う供給過多が影響していると見られます。
サクラエビ漁は毎年春と秋の2回行われており、今春は当初3月29日からの解禁を予定していましたが、悪天候のため遅れていました。漁師たちは天候の回復を待ち、ようやく漁を開始することができました。
この大漁スタートは地元経済にとって朗報ですが、原油高による操業制限の可能性は今後の漁業活動に影を落としています。関係者は燃料コストの動向を注視しながら、漁期を乗り切る方策を模索しています。



