鹿児島県産ブリ輸出が過去最高を記録、米国西海岸で需要堅調
長崎税関鹿児島税関支署は、2025年の魚介類とその加工品の輸出額が、比較可能な1979年以降で最多となったと発表しました。輸出額は約32億700万円に達し、初めて30億円の大台を突破しました。この記録的な数字は、海外での日本食人気が継続していることを示しており、特に米国西海岸を中心に鹿児島県産ブリの需要が堅調に推移していることが背景にあります。
品目別の輸出内訳と主要輸出先国
品目別では、ブリを半身にして冷凍する冷凍ブリフィレが約13億3100万円(構成比41.5%)と最も多く、冷凍カツオが約8億1600万円(同25.4%)、活ブリが約7億3600万円(同22.9%)と続きました。これらの品目が輸出全体の大部分を占めています。
国別では、米国が約9億6900万円(同30.2%)で最多となりました。高関税施策の影響が懸念されていましたが、品質の高さが評価され、輸出が好調に伸びています。タイが約7億5300万円(同23.5%)、韓国が約7億5100万円(同23.4%)と、上位3か国で全体の75%以上を占めました。輸出の流れとしては、冷凍ブリは主に欧米諸国へ、カツオは東南アジアへ、活ブリは韓国へと輸出されています。
関係者の見解と今後の課題
同支署の井上健・統括審査官は、「鹿児島県産の水産物が海外で高く評価されていることは喜ばしいことです。しかし、世界情勢は不透明な要素が多く、新たな輸出先を開拓することが重要です」と述べています。このコメントは、現在の好調な輸出状況を維持しつつ、リスク分散を図る必要性を強調しています。
全体の輸出額は41.7%増の約954億5000万円となり、ゴム製品や電気機器の輸出も好調だったことが報告されています。この数字は、鹿児島県の経済全体が活発な輸出活動によって支えられていることを示唆しています。
今回の発表は、鹿児島県産ブリをはじめとする水産物が、高関税などの貿易障壁を乗り越え、国際市場で確固たる地位を築きつつあることを明らかにしました。今後の動向に注目が集まります。



