和牛甲子園初入賞へ!三本木農業恵拓高の生徒たちが奮闘中
和牛甲子園初入賞へ!三本木農業恵拓高生徒奮闘

青森県十和田市の県立三本木農業恵拓高校で、畜産を専攻する生徒たちが全国和牛甲子園での初入賞を目指し、和牛の飼育に奮闘している。同校はこれまで6回出場し、今年1月の大会では最高級の「A5」ランクを獲得したが、入賞には至らなかった。次回こそはと、生徒たちは一層の努力を重ねている。

地域に愛される和牛の販売

5月16日、十和田市のスーパー「ユニバース十和田東店」で、同校の生徒が育てた和牛の試食販売を行った。用意したのは約300キロの和牛で、ロースやバラ、サーロインが並び、買い物客に好評で完売した。このような販売活動も、生徒たちの学習の一環である。

期待の雌牛「百合福花」

来年1月に東京で開催される次回大会の切り札は、2024年4月生まれの雌牛「百合福花」だ。現在の体重は842キロと、同期の雌牛の平均を大きく上回る。体重が重い牛は可食部位の割合が高く、審査で加点対象となる。また、ロースやバラの面積を大きくするため、地元企業から仕入れた酒かすやしょうゆかすを与え、筋肉量を増やしている。

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しかし、肉の質は最終的に枝肉にするまで分からない。エコー検査で大まかな状態は予測できるが、詳細な脂の質や筋肉量は判別できない。生徒の一人は「いまいちと思った牛が枝肉にすると素晴らしいこともあれば、その逆もある。開けてみるまで分からないのが畜産の魅力」と語る。

生徒たちの熱意

畜産を専攻する9人の生徒たちは、約20頭の黒毛和牛を飼育している。3年の男子生徒(17)は「次回こそ入賞して、十和田の味を全国に広めたい」と意気込む。また、3年の女子生徒(17)は「百合福花は入学直後に生まれた思い出深い一頭。甲子園で入賞し、一緒に卒業したい」と愛情を注いでいる。

指導する松本理祐教諭(43)は「最近はA5ランクが当たり前。単にA5というだけでは勝てない。生徒たちは日々努力を重ねている」と話す。少人数で大量の牛を育成する畜産農家と違い、高校では一頭に多くの人手をかけられる利点を生かし、大会のレベルも年々向上している。

和牛甲子園はJA全農主催で、2018年1月に第1回が開催された。肉質を競う枝肉評価部門では、霜降りの度合いや脂肪の光沢などが審査され、上位6~7頭が入賞となる。今年1月の第9回大会では43校から65頭が出品され、飛騨牛や鹿児島黒牛などの産地が好成績を残している。

同校の挑戦は、地域の誇りをかけた戦いでもある。生徒たちの努力が実を結び、十和田の味が全国に知られる日を期待したい。

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