移住者たちの手で花開く、高知・大月町に新たな観光名所誕生
高知県大月町鉾土の尻木地区において、地域の移住者たちが協力して整備を進めてきたフラワーガーデン「花咲農園」が、4月1日より本格的にオープンする運びとなりました。この農園は、約3ヘクタールの広大な敷地に、リビングストンデージーやネモフィラ、ノースポールなど9種類、合計10万株もの花々が植えられており、春の訪れとともに色とりどりの花畑が訪れる人々を出迎えます。
戦後開拓の歴史を継承、入植3世が運営を担う
尻木地区は、終戦後の食糧難を克服するために、満州(現中国東北部)からの引き揚げ家族らが開墾した土地として知られています。花咲農園を運営する高野幸司さん(44)は、その入植3世にあたる人物です。高野さんは、地域の歴史と自然を活かした新たな取り組みとして、このフラワーガーデンの構想を実現させました。
昨年には花畑や苗を育てるビニールハウスの整備が完了しましたが、トイレなどの設備が未整備だったため、花畑の出来栄えを多くの人に見てもらおうと、期間限定で無料公開を実施していました。今回の本格オープンにより、より快適な環境で花々を楽しむことができるようになります。
移住者の技術と想いが結集、環境配慮の設備も充実
農園の整備には、県内外から移住してきた人々の協力が大きく貢献しています。メインの花畑以外にも、駐車場から花畑までの取り付け道路などにはチューリップやラナンキュラスといった花が植えられ、訪れる人を華やかに導きます。
設備面では、埼玉県から移住して12年目となる四万十市の大工、中世古真吾さん(46)が、微生物を活用した環境に優しい「バイオトイレ」を完成させました。このトイレは、自然と調和した持続可能な設計が特徴で、農園全体の環境配慮への取り組みを象徴しています。
将来的には収穫体験も、地域の農業資源を活かした展開
花咲農園の周辺には、トウモロコシやスイカなどの畑が広がり、スモモやブルーベリーなどの果樹園も整備中です。将来的には、これらの農作物を用いた収穫体験イベントの開催も計画されており、単なる花見の場ではなく、地域の農業資源を活かした多角的な体験型施設としての発展が期待されています。
営業時間は午前9時30分から午後4時までとなっています。入園料は、オープンから28日までは一般300円、29日から5月末までは一般500円です。小中学生はいずれも100円で入園可能です。詳細な問い合わせは、同農園(0880・73・0878)までお願いします。
花咲農園のオープンは、移住者たちの手による地域活性化の成功事例として、高知県大月町の新たな観光の拠点となることが期待されています。春の訪れとともに、色鮮やかな花畑が多くの人々の心を癒やすことでしょう。



