サクラエビ春漁の初競り、由比漁港で活況 水揚げ約14トンと昨春の3倍超を記録
国内で唯一、静岡県の駿河湾のみで水揚げされるサクラエビの春漁が解禁され、静岡市清水区の由比漁港では4日、初競りが行われました。初日の水揚げ量は約14トンに達し、昨年の春漁初日と比較して3倍を超える好調なスタートを切りました。
鮮やかなピンク色のサクラエビが漁港を彩る
4日早朝の由比漁港では、仲買人たちが箱に入った鮮やかなピンク色のサクラエビを手に取り、一つひとつ丁寧に品定めする光景が見られました。漁港は活気に満ち、春の訪れを告げる伝統的な風景が広がりました。
燃料供給不安が今後の操業に影を落とす
しかし、由比港漁業協同組合によると、イラン攻撃に伴う原油の供給不安により、漁船の燃料が十分に備蓄されていない状況です。このため、今後の水揚げ量や操業スケジュールに影響が出る可能性が指摘されています。
同組合の大石達也組合長(55)は、燃料不足について「大変厳しい状況が続いています。船の出航数を制限したり、スピードを落としたりするなどの対策が必要となるかもしれません」と懸念を表明しました。
春のサクラエビは「身が引き締まっている」と組合長が魅力を語る
大石組合長は、春に獲れるサクラエビの特徴について「春は身が引き締まっているので、かき揚げにして食べるのをお勧めしたいです」と話し、その美味しさをアピールしました。サクラエビは、春と秋の年2回実施される漁で知られていますが、2018年春以降は不漁が続き、休漁や自主規制をしながら操業を続けてきました。
昨年の春と秋の総水揚げ量は約505トンでしたが、今年の春漁初日だけでその約3%に相当する量が水揚げされ、漁関係者からは期待の声が上がっています。
サクラエビ漁の現状と課題
サクラエビ漁は、駿河湾の特産品として長年親しまれてきましたが、近年は資源管理が重要な課題となっています。不漁が続いた背景には、環境変化や漁獲圧力など複数の要因が考えられます。
今回の燃料不足問題は、国際情勢の影響が地域の伝統産業に直接及ぶ事例として注目されます。漁業関係者は、持続可能な操業を目指し、慎重な対応を迫られています。



