青森で新社会人が新たな一歩 Uターン組が地元活性化に熱意
新年度がスタートした4月1日、青森県内の各地で入社式や辞令交付式が行われ、多くの「社会人1年生」たちが新たなキャリアの一歩を踏み出しました。長年にわたって人口減少が続く中、県外での大学生活を終えてUターン就職を果たした新社会人たちは、「仕事を通じて地元を盛り上げたい」と力強く誓いを立てました。
青森みちのく銀行の入行式 県内出身者が大半を占める
青森市内の青森みちのく銀行本店で行われた入行式では、新入行員43人全員が役員らを前に、一人ずつ入行の決意表明を行いました。人事部によると、43人のうち41人が県内出身者で、その中には16人の県外学校卒業者を含むUターン就職組が含まれています。
北海道の公立大学で経済・経営学を学んだ今菜々美さん(22歳)は、県内企業に絞って就職活動を行い、大学で得た知識を生かしたいと考えて同行への入行を決めました。4月から青森市内の営業部に配属となる今さんは、「銀行の業務を通じて、同世代が『戻りたい』と思うような地域づくりに貢献したい」と抱負を語りました。
石川啓太郎頭取は式で、「地域に貢献したいという熱い思いを持つ頼もしい仲間を得られた。初心を忘れず、なくてはならない銀行をともに作っていこう」と訓示し、新入行員たちを激励しました。
県庁の辞令交付式 若者の定着を目指す新人が意気込み
県庁では、辞令交付式に新人164人が出席し、宮下知事から激励を受けました。知事は訓示で、「一人一人が未来を切り開く仕事ができれば、県の未来が切り開かれていく」と述べ、新職員たちに期待を寄せました。
弘前市出身で、東京の大学を卒業した清野愛里さん(22歳)は、若者の就職支援などに取り組む「若者定着還流促進課」に配属されます。清野さんは、「就職活動をする際の選択肢に青森県を入れてもらえるようにしたい。自分のUターン経験も、うまく仕事につなげていけたら」と意気込んでいました。
日本原燃の入社式 エネルギー分野で若い力を発揮
今年度中の使用済み核燃料再処理工場の完成を目指す日本原燃も、本社のある六ヶ所村で入社式を行いました。増田尚宏社長は、「世界からも注目されている六ヶ所で、日本のエネルギーを支える仕事を通じて様々な経験をし、若い力を存分に発揮していただきたい」と呼びかけました。
日本で唯一の事業に取り組む同社に興味を持ち、県外から入社した若者もいます。川崎市出身で、北海道大学で放射性廃棄物の取り扱いなどを学んだ加藤叶大さん(25歳)は、「核燃料サイクルは原燃の力にかかっている。大学で学んだことを技術者として生かしていきたい」と熱く語りました。
これらの式典では、新社会人たちが青森県の未来を担う存在として、地域活性化への強い意志を示しました。人口減少という課題に直面する中、Uターン就職者の活躍が、地元経済やコミュニティの再生に寄与することが期待されています。



