松山市、JR基地跡地に新市民会館建設へ アリーナ計画から方針転換
松山市、JR基地跡地に新市民会館建設へ

松山市の野志克仁市長は4日、老朽化により2028年3月末で閉館する松山市民会館の代替施設について、JR松山駅車両基地跡地に建設する方針を正式に表明した。市が進めてきたアリーナ整備計画が行き詰まる一方、文化団体などで構成する市検討会が5月、アリーナに代わる文化施設を跡地に整備する案を支持したことから、方針転換に踏み切った。

市長「総合的に判断」

この日の記者会見で、野志市長は「跡地に市民会館の代わりとなる新しい文化施設を整備する。さまざまな意見を聞き、これまでの経緯を踏まえ、総合的に判断した」と述べた。その上で、「観客や演者、スタッフに優しく、喜んでもらえる施設を目指す」と強調。女性トイレを多く設けることや、機材の搬入口を広くすることなど、具体的な配慮点を挙げた。

整備スケジュール

市は2015年、跡地を代替施設の用地とする構想をまとめていた。今回の決定を受け、今年度中に基本方針を策定し、来年度中には基本計画に着手する予定。野志市長は「完成までの空白期間を短くするため、できるだけ前倒ししたい」と述べ、迅速な対応を強調した。

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アリーナ計画からの転換

アリーナ整備計画からIT企業サイボウズが撤退するなど、街づくりの方針が迷走したことについて問われた野志市長は「必要なステップを踏んできた。アリーナについては、サイボウズの意向を尊重したい」と繰り返した。3月に発表した、アリーナを前提とした「まちづくりプラン」は部分修正し、残すという。

今後の課題

今回の決定で、街づくりの方向性はアリーナ整備計画という曲折を経て当初の案に戻った。しかし、場所を選定しただけで、規模や機能、稼働時期はこれから決まる。市は7~8月に予定する次回の市検討会に案を示し、議論を促す考えだが、さらなるスピード感が求められる。工事完了は7年以上後とみられており、資材高騰による建設コスト増加も課題となる。

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