福井県坂井市の高校生がマインクラフトで地元観光地を再現 デジタル帰宅部の創造力が地域愛を育む
高校生がマインクラフトで地元観光地を再現 デジタル帰宅部の活動

デジタル空間で広がる地域愛 高校生がマインクラフトで観光地を創造

インターネット上の仮想空間「メタバース」を舞台に、福井県坂井市のまちづくりに取り組む高校生たちが注目を集めている。「デジタル帰宅部」に所属する生徒たちが、人気ゲーム「マインクラフト」を活用し、自由な発想で市内の観光地を再現したのだ。この取り組みは、地域への愛着を育みながら、デジタル技術を駆使した創造的な活動として評価されている。

デジタル帰宅部の発足と活動内容

デジタル帰宅部は、高校生が地域を知り、愛着を深めるきっかけとして、坂井市などが2023年に発足させたプロジェクトだ。時間や距離の制約を受けないメリットを生かし、市内の高校に通う部員らが、主にデジタル空間で交流を深めている。2025年度は、県立丸岡高校、坂井高校、三国高校、金津高校に通う1、2年生13人が参加し、昨年7月から観光を軸にした活性化プロジェクトを開始した。

活動の第一歩として、高校生たちは夏休みに東尋坊、三国湊、丸岡城といった市内の観光地でフィールドワークを実施。その後、3つのチームに分かれ、それぞれの課題や魅力を詳細に整理した。9月以降は、チームごとにオンラインで議論を重ね、観光地にどんな建物を設けるかなど、活発な意見交換を行いながら、マインクラフト上にアイデアを反映させた空間を構築していった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

各チームの創造的な成果

東尋坊チームは、遊覧船の形をしたキッチンカーや公園を作成し、市公式キャラクター「坂井ほや丸」の像を配置することで、親しみやすい空間を演出した。三国湊チームは、フィールドワークで得た「休憩できる場所が少ない」という気づきから、広げた和傘の下で休めるベンチを設置。丸岡城チームは、甘味処や神社風の土産物店、洋館などを設け、写真映えする魅力的な空間を作り上げた。

三国湊チームに所属する三国高校1年生(16歳)は、「スタンプラリー感覚で楽しみながら三国湊のことを知ってもらいたい」と語る。歴史を紹介する石碑を点在させ、紹介文の穴埋めをするクイズ形式を採用し、遊びながら学べる仕組みを考案した。この生徒は「活動を通じて地元への愛着がより強くなった」と振り返り、デジタル技術を活用した地域貢献の意義を強調した。

オンライン交流会と今後の展開

今年2月には、同様の取り組みを進めてきた福島県会津若松市の高校生とオンライン交流会を開催。互いに作成した仮想空間を案内しながら、地元の魅力ポイントについて意見を交わし、刺激的な対話の場となった。この交流を通じて、地域を超えた連携の可能性も広がっている。

坂井市企画政策課の北島遼生主査は、「高校生たちが将来の夢やフィールドワークで感じたことを素直に反映してくれて、面白い空間が完成した。ゲームを入り口に坂井市のことを考えてもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。市では2026年度も、市内在住や市内の学校に通う高校生を中心に参加者を募集する予定だ。

デジタル帰宅部の各チームが作成した成果物は、QRコードや市のURLからダウンロードして遊ぶことができる。この取り組みは、デジタルネイティブ世代の創造力を生かしたまちづくりとして、今後も注目を集めそうだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ