岐阜市の日本遺産「『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜」が、文化庁から再認定された。この日本遺産は2015年に初めて認定されたが、2021年には「市民の参画や浸透が見られない」として継続認定が保留され、再審査の対象となっていた。2025年2月の再認定は、地域住民らの尽力が実を結んだ結果である。
保留から再認定への道のり
継続認定が保留された当時、地元のまちづくり協議会事務局長だった林憲和さんは、「信長のおもてなしの地であるのに申し訳ない」と強い責任感を抱いた。そこで、専門家を招き、織田信長に関連する茶文化や食文化についての講話を開催するなど、積極的な活動を開始した。さらに、2024年秋には織田家18代当主である信孝さんとの交流も始まり、地域の歴史的価値を再認識する機会となった。
活動の成果と重点支援地域への選定
林さんを中心とした関係者らは、茶会や織田家との交流を継続的に実施。これらの取り組みが高く評価され、日本遺産の再認定に成功しただけでなく、優れた取り組み実績や計画内容が他のモデルとなる地域として認められ、重点支援地域にも選ばれた。これは、地域住民の活動が文化庁からも高く評価された証である。
今後の展望
奉賛会では、こうした地域住民の活動をさらに継続・発展させていく方針だ。再認定を機に、より多くの市民が信長公のおもてなし文化に触れ、地域の歴史的遺産を次世代へと引き継いでいくことが期待されている。岐阜市の戦国城下町としての魅力が、さらに広く発信されることになるだろう。



