熊本でユニークな「穴堀り大会」開催 子どもから大人まで350人が熱中
制限時間内に掘った穴の深さを競う「穴堀り大会」が2月22日、熊本市南区の加勢川河川敷で開催されました。子どもから大人までの約350人が参加し、無我夢中で穴堀りを楽しむ姿が見られました。
地域交流イベントとして8回目を迎える
この大会は、川から除去した水草を河川敷に穴を掘って埋めていた活動から発展しました。「穴掘り自体を交流イベントとして開催したら面白い」という提案を受け、2015年から始まりました。同区役所や地元商工会などで構成する「南区を自然でつなぐ実行委員会」が主催し、今年で8回目を迎えています。
大会は1チーム最大5人で構成され、制限時間20分の「小・中学生部門」と「ファミリー部門」、同30分の「大人部門」の3部門に分かれています。計65チームが参加し、メンバー同士でスコップを回し合い、協力しながら掘り進めました。
埼玉県のチームが大人の部で優勝
各部門の優勝チームには「ゴールデンスコップ」が授与され、上位チームには地元の特産品なども贈られました。特に注目された大人の部では、埼玉県から参加した「(株)暁工業」が237センチの深さを記録し、1位に輝きました。
このチームは全国大会での優勝経験もあり、メンバーの平井邦治さん(52)は「土の硬さが想定外で、途中で計画を変更する必要がありました。熊本の人たちとの会話も生まれ、とても楽しかったです」と感想を語りました。
記者も参加し地域イベントの魅力を実感
大会には本紙記者も「大人の部」に同僚4人と参加しました。昨年は取材者として訪れ、全力で穴を掘り続ける大人たちの姿に感銘を受けました。今年は後輩記者からの誘いで参加を決意し、前日から作戦を練って臨みました。
しかし、実際に掘り始めると、土深くまで広がる雑草の根や、両手でやっと持ち上げられる大きな石にスコップが阻まれ、思うように進みません。周囲では、人がすっぽり入るほどの深い穴を掘るチームも見られ、会場全体に「頑張れ」「いけいけ!」という声援が飛び交いました。
終了の合図が鳴った後、記者の肩や足はしばらくけいれんし、同僚は親指の皮がむけるほどでした。結果は76センチで最下位という悔しさが残りましたが、春めいた河川敷では、おそろいのTシャツや野球のユニホームを着た参加者たちが、掘った穴を前に笑顔で記念写真を撮る姿が多く見られました。
この大会は、楽しまれる地域のイベントとして確実に定着しつつあります。記者は「これからも大会が続いていってほしい」との思いを強くしました。



