普代村のカフェ「あわい膳」、北三陸の食材で一汁三菜を提供し地域交流の場に
普代村カフェ「あわい膳」、北三陸食材で一汁三菜を提供

普代村にオープンしたカフェ「あわい膳」、北三陸の食材で一汁三菜を提供

岩手県普代村の商店街に、昨年8月、村で唯一のカフェ「あわい膳」がオープンしました。人口約2000人の小さな村に新たな交流の場が誕生し、地元食材を活用した料理で注目を集めています。

和モダンな空間と地元食材にこだわった料理

店舗は引き戸を開けると、木のぬくもりを感じる和モダンなデザインで、店内には薪ストーブが置かれ、自家製クラフトコーラなどのスパイスの香りが漂います。料理のテーマは「一汁三菜」で、特に人気の「あわい膳」はすべて北三陸産の食材を使用しています。

  • 白飯:野田村産の米
  • うどん:普代村特産の昆布を練り込み、地元産のふきのとうやワカメをトッピング
  • 牛すじの煮込み:久慈市内の牧場で育てられた短角牛のすじ
  • 茶わん蒸し:野田村産の米ぬかで育ったニワトリの卵

旬の食材で献立をアレンジする点も魅力で、磯の香りと山菜のさわやかな味わいが楽しめます。

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移住者の藤本健司さんが目指す「つながりの場」

店のマスターは、昨年4月に普代村に移住した藤本健司さん(41歳)です。大学卒業後、青年海外協力隊としてケニアで教育や職業訓練に携わり、その後都内のIT企業などで働いていました。地方起業を目指して全国を回る中で、人口の少なさや温かい人間関係に惹かれ、普代村を移住先に選びました。

藤本さんは「カフェのない村に、住民と外部の人がつながる場所を作りたい」という思いから、飲食店未経験ながら店を開業。店名は大和言葉の「あわい」(間)にちなみ、人と人の交流を象徴しています。当初はチャイやクラフトコーラを提供するカフェでしたが、地元料理人との出会いをきっかけに、本格的な料理提供も始めました。

地元料理人との協力と「滋味探究」イベント

調理を担当するのは、普代村出身のベテラン料理人・上神田梅雄さん(73歳)とその弟子の原さやかさん(50歳)です。上神田さんは料亭に料理を届ける割烹で40年以上の経験を持ち、カフェでは月に4回ほど「滋味探究」という会席料理イベントを開催しています。

このイベントでは、地元食材を活用した料理を提供し、例えば昨年11月には普代村産のキクの花を使ったおひたしや天ぷら、先月はふきのとうを練り込んだようかんなどをコース料理で振る舞いました。上神田さんは「地元では平凡でも、村の外から見れば魅力的な食材は多い。自然の味を生かした料理を堪能してほしい」と語っています。

店舗情報と今後の展望

「あわい膳」の料理は1500円(税込み)で提供されています。所在地は普代村13地割112の1、営業時間は月・木曜が午後0時から5時、金~日曜が午後0時から8時です。火・水曜は定休日ですが、不定休もあります。問い合わせは080-4517-3279まで。「滋味探究」の日程はInstagram(@cafeawai2025)で発信されています。

藤本さんは「カフェを村の人たちと外部からの人の交流の場にしていきたい」と話し、地域活性化に向けてさらなる進化を目指しています。北三陸の豊かな食材と温かい人間関係が融合した「あわい膳」は、普代村の新たなランドマークとして成長を続けています。

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