伊勢シーパラダイスでデジタルアート展示がスタート、大水槽と映像が融合
三重県伊勢市二見町江にある水族館「伊勢シーパラダイス」で、今月から新たな展示「伊勢デジタルアートプロジェクト」が始まりました。この展示は、生きものが泳ぐ大水槽とデジタル映像、音楽を組み合わせたもので、伊勢神宮の式年遷宮(2033年)に向けて、伊勢参りの歴史や文化を紹介しています。
浜参宮に焦点を当て、観光客の周遊を促進
プロジェクトは、伊勢神宮の内宮周辺に集中する観光客を、二見地区をはじめとする市内の他のエリアへと誘導し、滞在時間の延長と観光消費額の増加を目指して企画されました。水族館を運営する伊勢夫婦岩パラダイスと旅行大手のJTBなどが共同で取り組んでいます。
展示は「海底ごろりんホール」で行われ、アジやタイ、ウミガメなど8種約50匹が泳ぐ回遊水槽の上部にある壁をスクリーンとして利用しています。幅約18メートル、高さ約2.8メートルの壁に、30分ごとに約3分間のデジタル映像が投影されます。
浮世絵をデジタル化し、歴史的な参拝ルートを再現
テーマは「祈りの海、光の道~時を越え受け継がれる伊勢の旅~」で、三重県総合博物館が所蔵する24点の日本画をデジタル化しました。歌川国貞の「二見浦曙の図」や豊原国周の「伊勢参宮大井川之図」などが含まれ、二見浦での浜参宮から始まり、伊勢神宮の外宮、内宮へと向かう歴史的な参拝ルートを映し出しています。
デジタル映像の内容は3年ごとに更新される予定で、今後は海女や真珠、食にまつわる催しを開催するなど、伊勢から鳥羽、志摩への周遊観光を促進し、伊勢志摩地域全体の観光振興を目指します。
関係者から期待の声、地域活性化に貢献へ
1日に行われたオープニングセレモニーでは、JTBの森口浩紀・取締役常務執行役員が「伊勢志摩エリアを訪れる人たちに伊勢デジタルアートプロジェクトを体感していただき、地域活性化につなげたい」と述べました。また、伊勢市の鈴木健一市長は「浮世絵とデジタルの親和性を感じた。式年遷宮に向け、プロジェクトが発展することを楽しみにしている」と期待を示しました。
この展示は、伝統と現代技術を融合させた新たな観光アトラクションとして、多くの来場者を魅了することが期待されています。
