広島・庄原発「高野りんごのアップルパイ」が全国から注目を集める
広島県北部の庄原市高野町にある「道の駅たかの」で販売されるアップルパイが、年間約10万個を売り上げる大人気商品となっています。2013年のオープン以来、地元はもちろん全国からも注文が殺到するこの逸品は、サクサクのパイ生地の中に大きなリンゴのコンポートがたっぷりと詰まっており、一口ほおばると絶妙な食感が広がります。
「幻のリンゴ」と呼ばれる高野りんごの秘密
このアップルパイに使用されているのは、「高野りんご」と呼ばれる特別な品種です。広島県はもともとミカンやレモンなどのかんきつ類の生産で知られていますが、庄原市高野町は島根県に接する山間部に位置し、朝晩の気温が大きく下がる気候を活かして、約80年前からリンゴ栽培が行われてきました。
高野りんごの特徴的な栽培法は「樹上完熟」です。これはリンゴを木になったまま完全に熟成させる方法で、通常の収穫方法よりも時間と手間がかかりますが、その分凝縮された甘みと豊かな風味が生まれます。農園の庭先での直接販売が主流で市場にはほとんど出回らないため、「幻のリンゴ」とも呼ばれています。
多様な楽しみ方ができるアップルパイ
「道の駅たかの」広報企画グループの栗栖誠さんは、このアップルパイの魅力について次のように語ります。
「通販では冷凍便で発送しています。凍ったままアイス菓子のように食べることもできますし、半解凍してしっとりした食感を楽しむことも。また、オーブンで再び焼いて熱々をほおばるなど、様々な食べ方が楽しめます」
このアップルパイは冷凍便で6個3,500円(税込み、送料込み)で販売されており、ネットでの注文が可能です。ただし、リンゴの入荷状況によっては売り切れになる場合もあるため、早めの注文がおすすめです。
地域の特産品としての価値
高野りんごのアップルパイは、単なるスイーツとしてだけでなく、地域の農業振興と観光資源としても重要な役割を果たしています。庄原市高野町という限られた地域で生産される高野りんごを使用することで、地元経済への貢献とブランド価値の向上に繋がっています。
また、「ふるさとの逸品」として全国に発信されることで、広島県北部の認知度向上や観光客の誘致にも貢献しています。このアップルパイをきっかけに、庄原市や高野町の他の特産品や観光スポットにも関心が寄せられるようになり、地域全体の活性化に繋がっています。
全国各地にはこのような郷土色豊かな味覚が数多く存在しますが、高野りんごのアップルパイはその中でも特に完成度が高く、リピーターを生み出す魅力を持った商品と言えるでしょう。季節や気分に合わせて食べ方を変えられるのも、長く愛される理由の一つです。



