差し出す名刺には、誇らしげに魚を抱える写真と、「週末漁師 富山湾フルエンサー」「出身:愛知県」の文字。あえて公務員らしくない体裁で、相手に強い印象を残す。「名刺交換はプレゼンだと思っています」と伊串祐紀さん(42)は語る。
市職員でありながら週末漁師
伊串さんは富山県の東部、魚津市の商工観光課に勤務するかたわら、週末は地元の漁船に乗る。水族館の学芸員を務めた専門性も生かし、魚の情報や調理法をSNSに投稿。インフルエンサーならぬ「富山湾フルエンサー」を名乗り、公私の両面で魚や魚津の魅力を発信する。
一次産業を守り、魚の街をPR
愛知県の知多半島で育ち、子どもの頃から海に親しんできた伊串さん。水族館勤務を経て魚津市に移り住み、現在は市の観光振興に携わる。週末の漁師としての活動は、漁業の現場を肌で感じ、その魅力を直接伝えるためのものだ。「一次産業を守り、魚の街・魚津をPRしたい」と話す。
SNSでは、魚の生態や旬の食べ方、調理のコツなどを写真や動画とともに発信。フォロワーからは「魚がもっと好きになった」「魚津に行ってみたい」といった声が寄せられている。伊串さんは「魚を通じて地域の魅力を伝えることが、自分の使命だと思っている」と語る。
この記事は有料記事です。残り1034文字。有料会員になると続きをお読みいただけます。



