ジブリパークの経済効果が年約710億円に、愛知県が初のアンケート結果を公表
愛知県は、長久手市のジブリパークを対象に実施した初の来園者アンケート結果を公表しました。調査によると、来園者1人当たりの消費単価は1万円を超え、宿泊費などを含めた年間の経済効果は約710億円に達すると試算されています。全5エリアが開業してから2年が経過し、訪日客の来日目的としてジブリパークを挙げるケースが多く、県内への観光客誘致に大きく貢献していることが明らかになりました。
消費動向と経済効果の詳細
アンケートは2022年の開業後初めて実施され、2023年8月から9月にかけて、国内客1000人と訪日客271人から回答を得ました。消費単価は国内客が1万3319円、訪日客が1万2454円で、開業前の試算を1.5倍上回る好調な結果となりました。県ジブリパーク推進課の担当者は、「北米や欧州からの来園者が多く、グッズやお土産の販売が非常に好調だ」と分析しています。
ジブリパークが位置する愛・地球博記念公園の2024年度の来場者数は推計294万人で、開業前の2021年度と比べて約3倍に増加しています。スマートフォンアプリの位置情報を用いた人流データの分析では、国内客の約7割を女性が占めており、大村秀章知事は「東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンに近い状況」と説明し、県内に「若い女性という新たな層を呼び込めている」と手応えを語りました。
浮き彫りになった課題と今後の対策
一方で、愛知県が課題として挙げているのは、国内客の日帰り傾向が強い点です。アンケートでは、県内で宿泊した来園者の割合が、訪日客では74.2%だったのに対し、県外在住の国内客では64.5%にとどまりました。同課の担当者は、「猛暑対策を行うなど、来園者の滞在時間を延ばして宿泊につなげ、県内の観光振興を促したい」と話しています。
このアンケートは、来園者の消費動向や属性を把握し、県の観光振興策に役立てることを目的として実施されました。結果は、ジブリパークが愛知県の経済に与える影響の大きさを裏付けるとともに、今後の観光政策における改善点を明確に示すものとなりました。



