2025年訪日クルーズ客、176万人に増加も政府目標には届かず
国土交通省が2月20日に発表した速報値によると、2025年にクルーズ船で日本を訪れた外国人客は176万7千人だった。これは前年2024年と比較して1.2倍の増加を示している。しかし、政府が掲げていた「2025年に250万人」という目標には達成できなかったことが明らかになった。
寄港回数は過去最多を記録、長崎が最多寄港地に
日本へのクルーズ船の寄港回数は3117回で、前年比1.3倍増となり、過去最多を更新した。このうち外国船会社が運航するクルーズ船は2352回を占め、寄港先としては長崎が194回で最も多かった。次いで博多(福岡)が191回、那覇が187回と続いている。
寄港先の港数は93港で、前年の97港からわずかに減少した。近年は高価格帯の小型船による地方への寄港が増加しており、これが地域経済の活性化に貢献していると分析されている。
アジア諸国の回復途上が影響、目標未達の背景
目標に届かなかった背景として、国土交通省は中国を含むアジア諸国の客足が、新型コロナウイルス禍からの回復途上にある点を指摘している。世界的な観光需要の回復が進む中でも、一部地域では完全な回復に至っていない状況が影響したとみられる。
今回の発表は、日本のクルーズ観光の現状と課題を浮き彫りにした。政府は今後、アジア市場を中心とした誘致強化や、地方港の整備などを通じて、目標達成に向けた取り組みを加速させる見込みだ。



