前橋市長のラジオ番組計画に市議会から批判が集中、予算と公平性に疑問の声
群馬県前橋市の小川晶市長が、施策発信を目的として新年度から開始を予定しているラジオ番組を巡り、所管する市議会総務常任委員会で18日、委員からの厳しい意見や批判が相次いだ。この番組は、コミュニティーラジオ局「まえばしCITYエフエム」を通じて放送される計画で、市政情報を市民に伝えることを目指しているが、その必要性や予算の適正性について議論が巻き起こっている。
最大会派からは予算規模への疑問、情報発信の重複を指摘
最大会派・前橋高志会の窪田出委員は、定例記者会見のYouTube配信や市長自身がSNSで積極的に情報発信を行っている現状を踏まえ、「そもそもラジオ放送が必要なのか」と疑問を投げかけた。さらに、予算の適正規模については「注視していく必要がある」と述べ、財政面での慎重な検討を求めた。この発言は、既存の情報発信手段との重複や、限られた市の資源を効率的に活用すべきだという観点からなされたものだ。
第2会派と共産党からは公平性への懸念、一方的なPRを警戒
第2会派・前橋令明の小渕一明委員は、市が「まえばしCITYエフエム」に多くの番組制作を委託している点に触れ、「市が様々な問題を抱えている中、情報発信に予算を取ることはいかがなものか」と苦言を呈した。これは、他の緊急課題に比べて、ラジオ番組への支出が優先されるべきかどうかについての懸念を反映している。
一方、共産党市議団の吉田直弘委員は、番組の内容について「一方的に市長の主張がPRされる番組にならないか」と強い懸念を示した。この指摘は、市政情報を伝える際の公平性や客観性が保たれるかどうかについて、市民の信頼を損なわないよう求めるものだ。
市側の計画は若手職員との対談形式で、再放送も実施予定
これに対し、市広報ブランド戦略課は同日、番組の詳細を明らかにした。放送は毎月第1月曜に行われ、第2から第5月曜と土日に再放送される予定で、1回あたり15分の枠を設ける。番組形式は、主に小川市長と若手職員の対談を通じて、市政情報を正確かつわかりやすく伝えることを目指すという。市側は、この取り組みが市民との双方向のコミュニケーションを促進し、市政への理解を深める一助になると期待している。
しかし、市議会からの批判を受けて、今後の番組運営では、予算の透明性や内容の公平性を確保することが課題となりそうだ。小川市長は、定例記者会見でこの計画について言及しており、市民への直接的なアプローチを重視する姿勢を示しているが、議会との調整が求められる局面が続く見込みである。



