岐阜県警の新人警官が聴覚障害者対応を学ぶ 手話や筆談のコツを習得
岐阜県警察学校(岐阜県関市希望ヶ丘町)で、新人警察官約60人が聴覚障害者への適切な対応を学ぶ講義が行われました。この取り組みは、交番や街頭活動において聴覚障害のある人々と円滑なコミュニケーションを図ることを目的としており、同校では初めての試みです。
講義の内容と背景
講義は、岐阜県警が今年1月に県内の全交番・駐在所で通話サービス「手話リンク」の運用を開始したことを契機に実施されました。新人警察官たちは、県聴覚障害者情報センターの講師から、聴覚障害のある人の日常生活における困りごとを理解し、筆談の効果的な方法や初歩的な手話を学びました。
講師の下村匡史さんは、「様々な聴覚障害者がいるので、その人に合ったコミュニケーション方法が重要です」と強調し、多様な対応策の必要性を訴えました。
現場での経験と学び
多治見署本町交番勤務の渡辺悠然さん(23歳)は、自転車盗難被害の際に耳の聞こえにくい高齢女性と対応した経験を振り返りました。会話のタイミングが合わず、筆談でも長文を書くなどしてコミュニケーションが難航したといいます。
渡辺さんは講義を受けて、「複数のコミュニケーション方法を学べたことで、人それぞれに適したアプローチを今後活用していきたい」と語り、実践的なスキルの向上に期待を寄せました。
今後の展望
この講義を通じて、新人警察官たちは聴覚障害者への配慮と適切な対応の重要性を再認識しました。岐阜県警では、こうした研修を継続し、地域社会における信頼構築とサービスの質向上を目指す方針です。
聴覚障害者との円滑なコミュニケーションは、警察活動の基本であり、今後も多様なニーズに対応できる人材育成が期待されています。



