名鉄百貨店閉店目前、巨大マネキン「ナナちゃん」が右手を故障
名古屋・名駅の名鉄百貨店本店前で、巨大マネキン「ナナちゃん」の右手をつっていたワイヤが切れ、今月末の閉店を前に始まった最後の演出「お手振り」が一時休止した。22日午前10時半すぎに発生した故障で、通行客らがスマートフォンを向けて関係者の「手術」を見守る一幕もあった。
「広報部員」としての最後の役割
名鉄百貨店によると、ナナちゃんは同店の「広報部員」として、18日から閉店を惜しむ買い物客に向けた特別演出を実施。胴体部分の液晶ディスプレーで店の思い出などをつづったメッセージを流すとともに、まるでサヨナラのしぐさを見せるように「お手振り」を行ってきた。
このお手振りは毎日午前9時から午後9時にかけて、1時間あたり42回のペースで決められた時刻に実施。例えば午前9時台は9時7分、17分、27分、37分、47分、57分の各時刻に7回ずつ手を振り、22日までにその回数は2千回以上に達していたという。
故障の原因と復旧への動き
右腕の可動部が故障した原因は、連日続いたお手振りによるワイヤの疲労とみられる。帰り際に家族で立ち寄った椙山女学園大学付属小学校5年生の川松奈央さん(11)は「直ったら、また見に来たい」と笑顔で語り、ナナちゃんへの愛着を示した。
関係者による「手術」は22日中に完了し、復旧する見込み。名鉄百貨店の閉店まで残りわずかとなる中、ナナちゃんの最後の活躍に注目が集まっている。
この故障は、長年にわたり名古屋の街を見守ってきたナナちゃん人形が、閉店前の最後の務めを果たす中で起きた出来事。多くの買い物客や通行人にとって、名鉄百貨店とともに歩んだ時間を象徴する存在となっている。



