豊島区で田沼意次ゆかりの品を展示 大河ドラマ効果で再評価進む
豊島区で田沼意次ゆかりの品展示 大河ドラマ効果で再評価

豊島区で田沼意次ゆかりの品を披露 大河ドラマ効果で再評価進む

江戸中期の老中・田沼意次(おきつぐ)ゆかりの貴重な文化財が、東京都豊島区駒込の勝林寺で特別展示される。この出張展示は、静岡県牧之原市が主催し、田沼家の菩提寺である勝林寺で3月21日に開催される。勝林寺には意次の墓所があり、歴史的な縁が深い場所だ。牧之原市はかつて意次の領地であった相良藩の地であり、今回の展示は両地域の結びつきを再確認する機会となる。

大河ドラマでイメージ一新 来館者数が28倍に急増

かつては賄賂政治家の代名詞として語られることも多かった田沼意次だが、近年は財政改革に手腕を発揮した英明な人物として再評価が進んでいる。牧之原市は官民一体で意次の名誉回復に取り組んできた。その努力が実を結んだのが、昨年放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう」への登場だ。渡辺謙さんが意次を演じたことでイメージが大きく向上し、牧之原市史料館の年間来館者数は例年の約28倍に跳ね上がったという。

この人気の高まりは、クラウドファンディングにも反映された。今年1月末まで実施した田沼家ゆかりの刀を購入するための募金では、目標額の倍近い968万5千円を集めることに成功している。市民の熱い支持がうかがえる結果となった。

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竜巻被害で延期も実現 首都圏での認知拡大を目指す

今回の出張展示は、この機運を逃さず首都圏の人々に意次と牧之原の関係を知ってもらおうと企画された。当初はドラマ放送中の昨年9月に予定されていたが、竜巻被害の影響で延期されていた。ようやく実現する運びとなった。

展示される品々は多岐にわたる。意次の肖像画、息子の意知(おきとも)が描いた「関羽読書図」、田沼家の家紋入りの文箱など、市史料館が所蔵する貴重な資料に加え、クラウドファンディングで購入した名刀、大河ドラマで使用された意次と意知の衣装も並ぶ。市史料館の学芸員による解説も行われる予定だ。

牧之原市大河ドラマ活用推進室の石川隆太さん(47)は「ドラマの影響は計り知れないほど大きかった。これをきっかけに、より多くの方に牧之原の歴史を知っていただき、歴史を巡る旅の中で実際に足を運んでいただければ」と期待を込めて語る。

展示は入場無料で、午前10時から午後4時まで開催される。歴史ファンや地域の文化に興味を持つ人々にとって、貴重な資料を間近で鑑賞できる絶好の機会となるだろう。

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