荒川区で「尾久初空襲」の記憶を継承する講演会が開催
東京都荒川区において、太平洋戦争中に日本本土で初めて行われた空襲である「尾久初空襲」の体験談を語り継ぐ講演会が、18日にゆいの森あらかわ(荒川区荒川2)で開かれる。このイベントは「尾久初空襲と防空壕~防空壕って何?~」と題され、空襲を直接経験した堀川喜四雄さん(93)が貴重な証言を行う。
93歳の語り部が当時の状況を詳細に語る
堀川さんは9歳の時に尾久初空襲に遭い、自宅が焼失するという辛い体験をした。現在は語り部として活動し、戦争の悲惨さと平和の尊さを若い世代に伝え続けている。講演会は、空襲が発生した1942年4月18日に合わせて毎年この時期に開催されており、歴史的事実を風化させない取り組みとして地域で定着している。
尾久初空襲では、米軍機が現在の尾久橋付近の荒川区側に爆弾3発と焼夷弾1発を投下し、死者10人、負傷者48人という甚大な被害をもたらした。この空襲は、米軍が川崎、横浜、横須賀、名古屋、新潟なども爆撃した一連の攻撃の一部であり、指揮官の名前から「ドーリットル空襲」として歴史に刻まれている。
関連イベントも同時開催で戦争の記憶を深く学ぶ
講演会は午後2時から開始され、無料で予約不要のため、誰でも気軽に参加できる。さらに、15日までゆいの森あらかわではパネル展も実施されており、空襲の歴史的背景や被害状況を視覚的に学ぶ機会を提供している。
また、19日午後2時からは、尾久初空襲に関連する史跡を巡るツアーも行われる。参加希望者は当日、日暮里・舎人ライナー熊野前駅前広場に集合すればよく、こちらも無料で参加可能だ。これらのイベントを通じて、戦争の記憶を地域全体で共有し、平和への思いを新たにする機会となっている。
荒川区では、こうした取り組みを継続することで、戦争の教訓を未来に伝え、平和な社会の構築に貢献していく方針を示している。



