侍ジャパン、ベネズエラに逆転負けでWBC4強入りを逃す
【マイアミ(米フロリダ州)=読売取材団】2026年3月14日(日本時間15日)、米フロリダ州とテキサス州で行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝で、前回覇者の日本がベネズエラに5-8で逆転負けを喫し、4強入りを初めて逃しました。この敗戦により、連覇への道が閉ざされる結果となりました。
投手陣の力負けが敗因に 直球で打ち崩される
日本は1点を追う3回に佐藤の適時二塁打で追いつき、途中出場の森下の3ランでリードを奪いました。しかし、打線は4回以降追加点を奪えず、投手陣が崩壊します。5回に2番手の隅田がガルシアに2ラン、6回に4番手の伊藤がアブレウに逆転3ランを浴び、逆転を許しました。8回には種市が自らのけん制悪送球で失点し、計6投手が10安打を許し、日本のWBC史上ワーストとなる8失点を記録しました。
井端監督は記者会見で、「ほとんどの投手が直球をはじき返された。ベネズエラの打者にすごく力があった」と力負けを認めざるを得ませんでした。監督は大会前、「球が強い先発投手を多めに入れている」と投手陣を強みと位置づけていましたが、その構想は実らず、ベネズエラ打線にことごとく打ち崩されました。
ベネズエラの救援左腕デヘススが大活躍
一方、ベネズエラは2番手以降の6投手が無失点と、救援陣の安定感が光りました。特に大きかったのは4回から登板した3番手のデヘスス(タイガース)の働きです。一死一、二塁のピンチで大谷を迎え、ストライク先行でペースを握り、外のカットボールで空振り三振に仕留めました。続く佐藤も同じくバットに空を切らせ、ピンチを脱出。デヘススは2回1/3を投げて今大会2勝目を挙げました。
メジャーでの実績は乏しく、昨季までは韓国でプレーした29歳の左腕が、この重要な場面で大仕事をやってのけました。ロペス監督は「私たちは元々、強豪国だ。日本に勝ったから強豪国になったわけではない」とコメントし、チームの自信を示しました。
今後の課題と展望
今大会では本塁打数が増加する傾向にあり、力と力のぶつかり合いにも負けない投手力の強化が、国際大会を勝ち抜くカギになるかもしれません。日本は救援陣を巡り、メンバー決定後に平良(西武)、石井(阪神)、松井(米パドレス)と故障による辞退者が相次いだ事情もあり、不安を残して大会を迎えました。追加招集された隅田は「準備はできていたので、やはり力不足。次は圧倒できるようになって挑戦したい」と反省の言葉を述べています。
この敗戦は、侍ジャパンにとって痛手となりましたが、今後の国際大会に向けた貴重な教訓となるでしょう。野球ファンは、次なる挑戦に期待を寄せています。



