菊池雄星、WBC初登板で苦戦も復調への道筋示す
2026年3月7日、東京ドームで行われた野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組の試合で、日本代表「侍ジャパン」は韓国と対戦した。この試合で、34歳にして初めて日の丸を背負った菊池雄星投手が先発登板したが、立ち上がりに制球が乱れ、1回に3失点を喫する苦しいスタートとなった。
「最初で最後」の覚悟で臨んだ代表初戦
菊池は「間違いなく、最初で最後」と心に決め、今回の侍ジャパンへの参加を決断した。代表入りは、昨年1月に地元・岩手で過ごしていた際、井端弘和監督が直接訪ねてきて「日本に必要な戦力」と説得されたことがきっかけだった。多くの大リーガーが米国での調整を優先する中、菊池は宮崎の事前合宿からチームに合流し、若手選手らに経験を伝えるなど、チームへの貢献を重ねてきた。
しかし、迎えた初登板では、気合が空回りしたか、立ち上がりにまさかの連打を浴びた。1回、先頭打者に安打を許し、続く大リーガーのジョーンズと李政厚(イジョンフ)にはストライクを取りにいった直球をはじき返され、3連打で1点を先制された。さらに、二死後に文保景(ムンボギョン)に2点二塁打を浴び、この回だけで3点を失う結果となった。菊池は事前に「振りが強く、気が抜けない」と韓国打線を警戒していたが、制球が甘く、苦しい展開を招いた。
中盤以降は持ち直し、世界一への決意新たに
その後、菊池は二回と三回でスライダーを巧みに織り交ぜ、無失点に抑えるなど持ち直しを見せた。この安定感が味方の反撃を呼び込み、チームの勢いを保つ一助となった。試合後、菊池は「世界一になって、みんなと喜びたい」と語り、悲願の世界一達成に向けてさらなる復調を誓った。目標を実現するためには、今回の経験を糧に、制球力の向上が不可欠だ。
今回の試合は、菊池にとって代表初戦として記憶に残る一戦となった。苦しいスタートから立ち直る姿は、今後のWBCでの活躍への期待を膨らませる。侍ジャパンとしての挑戦は続き、菊池の復調がチームの世界一への鍵を握ることになるだろう。



